【ザ・パブリック=ヤン・ウォンモ記者】ホルムズ海峡の封鎖にとどまらず、イランと取引したり物資を供給したりする船舶を全世界で追跡する方針が明らかになった。中東海域を中心とした作戦をインド・太平洋にまで拡大し、対イラン圧力を一段と高める構えだ。
ダン・ケイン米合同参謀本部議長は16日(現地時間)、ワシントンDC近郊の国防総省での記者会見で、インド・太平洋を含む世界各地の米軍指揮官がイラン船舶とイラン支援船舶を積極的に追跡すると述べた。イランに向かう補給線を遮断する過程で、太平洋に展開している海軍戦力が投入される可能性もあるとした。
軍事的対応の可能性も公に示された。ピート・ヘイグセス米国防長官は、イランが交渉に応じなければ戦闘再開の準備が整っていると警告し、誤った選択があれば封鎖とともにインフラ攻撃が行われうると述べた。さらに、現在ホルムズ海峡を制しているのはイランではなく米国であり、必要な限り長期にわたって封鎖を維持するという姿勢を示した。
米軍は先に、米東部時間13日午前10時をもってホルムズ海峡を中心とするイラン港を往復する船舶に対する海上封鎖を開始した。ケイン議長は、作戦過程で直接の乗船措置はなかったが、複数の船舶が海峡への進入を断念して回航したと述べた。回航した船舶は10隻以上と把握されている。
ただし封鎖下でも通航は完全に途絶えていない。ブルームバーグなどの外信によれば、イランや中国と関係する一部のタンカーやバルク船が依然として海峡を通過している。液化石油ガス(LPG)運搬船が空で航行し目的地をイラクと表示した例や、米国の制裁対象である超大型原油運搬船が同航路を利用した形跡も確認された。
これらの船舶は所有構造が不明瞭で、いわゆる「影の艦隊」の特徴を示すと分析される。影の艦隊とは、安価な中古タンカーを使ってロシアやイランなど制裁対象国と取引するタンカー群を指す。ケイン議長は影の艦隊も追跡対象に含めるとし、所在にかかわらず乗船および拿捕まで実施され得ると警告した。