MBKパートナーズは、かつてドゥサン工作機械の海外売却を巡って国家核心技術の流出懸念を招いたが、同様の理由で日本政府から企業買収の中止勧告を受けた。MBKとヨンピョンが進めるコリア亜鉛の経営権争いにも大きな影響を与える見通しだ。
23日付の日本経済新聞によれば、MBKが進めていた日本工作機械メーカー「マキノフライス製作所」の買収計画に対し、外国為替管理法に基づく中止勧告が日本政府から出された。
工作機械は軍民両用のデュアルユース品目に該当し、外為法上「核心業種」に指定されている。そのため、海外投資家が出資や株式取得を行う際は事前に政府の審査を受ける必要がある。
日本政府は、マキノが製造する工作機械が軍事転用の可能性が高い敏感物品で、ミサイルや潜水艦を含む防衛装備全般で広く使われると判断し、中止勧告を出した。中止勧告を受けた企業は10日以内に受け入れの可否を決定し、拒否した場合は政府が中止命令を出すこともあり得る。
ギハラ・ミノル官房長官は定例会見で、22日付で投資中止勧告を行ったのは事実であり、審議会が国家安全を損なうおそれがあると判断したためだと説明した。
政府が技術流出に神経質に反応する背景には、40年前の「東芝機械のココム違反事件」がある。当時、日本企業が旧ソ連へ高性能工作機械を不正に輸出し、ソ連の潜水艦の性能向上に寄与したとされる事件だ。
今回の決定は、核心技術や防衛産業、希土類、戦略鉱物をめぐるグローバルな規制強化の流れに沿った措置だ。米国や中国を含む主要国は、経済安全を理由に核心技術や戦略産業に対する外国資本の影響力拡大を制限する姿勢を強めている。MBKが組成したファンドに中国や中東の資本が含まれている点も、日本政府の判断に影響した可能性が高い。
MBKによる核心技術の海外流出懸念は、韓国内でも過去に指摘された。MBKが2019年にドゥサン工作機械の中国売却を進めた際、高精度5軸マシニングセンターの設計・製造技術などが国家核心技術に該当するとして韓国政府が反対し、計画は頓挫した。その後の海外売却の試みは実らず、最終的に2021年に韓国内のDTRオートモーティブに売却された。
韓国に続いて日本政府もMBKの買収・売却にブレーキをかけたことで、コリア亜鉛の経営権争いを巡る論争は一段と激化する見込みだ。
コリア亜鉛は国家核心技術と先端戦略技術を基盤に核心鉱物の生産を担う韓国内唯一の企業であり、買収主体によっては供給網の安定性や国家基幹産業への影響が大きいと評価されている。特に米テネシー州での精錬所建設を契機に韓米のサプライチェーン協力の重要性が高まっており、韓国のみならず米国の政治界でもMBKによるコリア亜鉛の経営権確保の試みに注視が集まっている。