[ザ・パブリック=ヤン・ウォンモ記者] ホルムズ海峡近辺で火災を起こしたHMM所属の貨物船ナム(NAMU)号を巡り、「外部からの衝撃」の可能性が指摘されている。乗組員は事故当時に「バンという音」を聞いたと証言しているが、政府は船体に明確な破孔や被弾痕が確認されていないとして、イランによる攻撃の有無を断定していない。
ナム号は4日午後8時40分ごろ、アラブ首長国連邦(UAE)ウムアルクワイン港沖で待機中に機関室の左舷側で出火した。当時、乗組員は爆発音のような大きな音を聞き、周辺の韓国船から「ナム号の左側で煙が見える」との超短波無線(VHF)での連絡を受けたと伝えられている。乗組員は船内の消火設備で約4時間後に消火し、人的被害はなかった。
海運業界の一部では、今回の爆発を単なる火災と見ることは難しいとの見方がある。事故当時、ナム号は航行中ではなく、溶接などの火気作業も行われていなかったとされる。さらに、昨年進水したばかりの新造船であり、当時は危険物や貨物を搭載していなかった点も、内部欠陥の可能性を低くする要因として挙げられている。
ただし政府は慎重な姿勢を崩していない。海運関係者によれば、現時点でナム号の機関室左舷外観に肉眼で確認できる穴や大きな破損痕は見つかっていないという。ミサイルや機雷などが船体を直接直撃していれば破孔が生じる可能性が高いが、現時点でそのような状況を示す痕跡は確認されていない。
それでも外部衝撃の可能性は完全には排除されていない。業界では、船体外で発生した衝撃波が内部の配管や電気設備に影響を与えた可能性があるとの指摘もある。現場ではナム号近くにいた中国船も同様の衝撃を受けたと伝えられている。
外交面の解釈も分かれている。政府がイランやホルムズ海峡周辺の湾岸各国に事故原因を照会したところ、イラン外務省は把握していない旨で回答したとされる。一方、ドナルド・トランプ米大統領は5日(現地時間)、ホワイトハウスで韓国船が攻撃を受けたと述べ、イランの関与を主張した。
政府はナム号をドバイ港へ移送した後、本格的な原因究明に乗り出す方針だ。現場には韓国船級ドバイ支部の人員、中央海洋安全審判院の調査官、消防庁の鑑識専門家が投入される予定だ。政府は破孔の有無、爆発の痕跡、発火箇所などを総合的に確認した上で、イランの攻撃の有無を判断する考えだ。