韓国海軍、次世代補給艦で戦力倍増か!

チョン・ヒョンテ記者 | 2026.05.02

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軍需支援艦(AOE-II) ソヤン艦 / 出所 : 연합뉴스

一般の人は海軍の力と言えば、垂直発射管から火を噴くイージス艦の迎撃ミサイルや巨大な砲を思い浮かべる。

だが軍事専門家は口を揃える。戦闘艦が敵の心臓を突く鋭い「刀」だとすれば、その刀を戦場に留めて振るい続けられるのは「補給」である、と。

大韓民国海軍の「刀を振るう持久力」を飛躍的に高める大規模プロジェクトが本格始動した。防衛事業庁は、ハンファオーシャンと契約した次世代軍需支援艦(AOE-II)2番艦の建造が始まったと発表した。

総5315億ウォン(約483億5650万円)が投入され、2028年に海軍に引き渡されるこの船は、華やかな戦闘艦ではないが、韓国海軍の作戦半径と持続能力を180度変える「静かなゲームチェンジャー」だ。

「天池級の2.3倍」…海に浮かぶ巨大な給油所であり弾薬庫

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軍需支援艦(AOE-II) ソヤン艦 / 出所 : 연합뉴스

どれだけ武装が強力でも、燃料や弾薬、食料が尽きれば戦闘は中断され港に戻るしかない。軍需支援艦(AOE)は、作戦中の艦艇の横につき、海上で燃料や弾薬を補給する血管のような存在だ。

今回建造されるAOE-IIの2番艦は、2018年に就役した1万トン級「ソヤン」の双子に当たる後続艦で、その規模と搭載能力は圧倒的だ。

旧型の天池級(AOE-I)と比べ積載能力は約2.3倍。燃料、弾薬、物資を合わせて一度に1万1050トンを搭載して航行できる。戦闘艦側から見れば、海のど真ん中にほぼ無尽蔵の給油所と弾薬庫、さらに大規模な食堂が付いて回ることになる。

特に今回の2番艦は単なる「コピー」ではない。ソヤンの運用経験を踏まえ、乗組員の居住性や安全性を大幅に向上させている。

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軍需支援艦(AOE-II) 2次事業着工式開催 / 出所 : 연합뉴스

潜水艦に探知されにくい低騒音設計を採用し、火災や転落などの緊急事態を自動検知する知能型CCTVを備える予定だ。

また、国産の統合機関制御システムを搭載し運用効率を高めるとともに、対艦ミサイルに対処する近接防御火器(CIWS-II)の搭載想定も盛り込み、自身の生存性を高めている。

「1隻と2隻は天と地の差」…止まらない海軍の完成

今回の建造着手が持つ真の戦略的意義は、武器のスペックではなく「2隻体制の完成」にある。

現在、海軍は大型軍需支援艦としてソヤンを1隻だけ運用している。支援艦が1隻のみだと、その艦が定期修理に入るか他海域の訓練に投入されれば、主力機動戦団への支援に深刻な空白が生じる。

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軍需支援艦(AOE-II) ソヤン艦 / 出所 : 연합뉴스

その結果、イージス艦は頻繁に釜山、鎮海、平沢の港へ燃料補給に戻らざるを得ない状況が生まれている。

だが2028年にAOE-IIの2番艦が引き渡され2隻体制が稼働すれば状況は一変する。一隻が作戦に出ている間、もう一隻を整備や予備戦力に回せるため、年間を通じて隙のない大型軍需支援が提供できる。

これが実際の戦時に与える影響は計り知れない。

開戦初期に北朝鮮の集中攻撃で軍港が破壊され、出入りそのものが危険になる最悪の事態が起きても、韓国海軍の主力艦は港に戻らず、東海・西海・南海上でAOE-IIの支援を受けつつ持ちこたえ、戦闘を続けられる。

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軍需支援艦(AOE-II) ソヤン艦 / 出所 : 연합뉴스

この艦は一発のミサイルも撃たない。しかし、韓国海軍のイージス艦や駆逐艦が海を離れず、より遠くでより長く敵を圧迫し続けられるようにする点で、いかなる戦闘艦にも勝る致命的な戦力だ。

韓国海軍の戦力は今や攻撃力を超え、「作戦持続力」という真の強軍の領域へ踏み込んだといえる。