家族の喧嘩に見える三星の労使問題

ムン・ヨンギュ | 2026.05.04

パク・ヨンジン規制合理化委員会副委員長が先月15日に青瓦台でイ・ジェミョン大統領主宰で開かれた規制合理化委員会第1回全体会議で発言している。[聯合] 【ヘラルド経済=ムン・ヨンギュ記者】 過去に「サムスンの狙撃手」と呼ばれたパク・ヨンジン規制合理化委員会副委員長が、総ストライキを予告したサムスン電子の労組と経営側に対し、「家の中の争いに苦々しさを感じる」と批判の声を上げた。

パク副委員長は3日、自身のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)フェイスブックに「サムスン電子労組が成果給の配分と上限撤廃などを要求してストライキを予告している」と書き、労使交渉の過程を見て「非常に苦々しい」と述べた。

パク副委員長は「なぜ諸君の交渉テーブルには、サムスン電子が膨大な成果を上げる過程に関わった協力会社や下請け企業、社内の非正規職に関する議論がないのか」と問いかけ、「サムスン電子が苦しかった時に単価を下げたり、発注量を減らしたりして苦痛を分かち合ってきた人々に、どうして『祝祭の日に一緒に食事を分けよう』という発想が出てこないのか」と指摘した。

さらに「サムスン電子の天文学的な営業利益には多くの関係会社と労働者の貢献があるはずだ」と述べ、「であればその成果を分かち合うべきではないか。単価を引き上げ、共同成長基金を設け、該当する協力会社に福利施設を支援したり、社内非正規職の賃金を引き上げたりするなど、多様な手段があるはずだが、なぜ誰も提案しないのか」と問うた。

その上で「ただこの天文学的な利益をめぐり、近所の人を呼んで皆で食べることを考えず、門を閉めて仲間内だけで食べる宴会や内輪の争いに没頭する姿は正直言って不快だ」と述べた。

労組側には労働者の連帯精神を求めた。

パク副委員長は「チョン・テイルはバス代をはたいて飢えた若い女工にプルパンを買ってあげた。そして平和市場からチャンドンまであの遠い道を歩いて帰った」と言い、「韓国の労組がチョン・テイルに倣うというなら、力のない人々やより厳しい職種、組合の外にいる労働者たちを考えなければならない」と強調した。

「まず自分から守ると言えるが、自分だけを守るということならばチョン・テイルの名を消して始めるほうが正しい」とも付け加えた。

一方、経営側に対しても共同成長の道を進むよう求めた。

パク副委員長は「超巨大な『甲』であるサムスン電子が、今回の営業利益の一部を基に協力会社や社内非正規職に対してまず共同成長の道を提案してほしい」と述べ、「保守政権はトリクルダウンや噴水効果を語ったが、実際には一度も見たことがない。その噴水効果をサムスン電子が率先して示してほしい」と語った。

さらに「単なる労使関係の対立を超えて国民経済に貢献することが、サムスン電子が国民から受けている膨大な恩恵に報いることになる」と説明し、「実際、税制優遇や金融政策、電力や産業用水、土地造成に至るまで、サムスン電子の事業のために政府や国民が納税者の資金を動員してどれだけの配慮と支援をしてきたか、サムスン電子自身がよく分かっているだろう。その点でサムスン電子は労使や投資家だけのものではなく、国民の企業でもある」と述べた。

そして「成果給を巡るストライキの対立を見て不快感や苦々しさを抱く国民は私だけではない」と指摘し、「サムスン電子の労使双方がその不快な視線をよく理解し考慮しなければ、この不快感は怒りへと変わるだろう」と警告した。