元請けの配送強行と警察による出庫路確保が招いた惨劇
貨物車運転手A氏を特別傷害で緊急逮捕
捜査当局は殺人容疑適用と拘留令状請求を検討
貨物車運転手A氏を特別傷害で緊急逮捕
捜査当局は殺人容疑適用と拘留令状請求を検討
慶尚南道・晋州市で発生した貨物連帯の組合員死亡事件を巡る責任を巡る攻防が激化している。 貨物連帯は、元請けのBGFリテールが交渉を拒否したことと警察の過剰対応を事故の原因だと指摘して大規模な決起集会を開催した。一方、警察は被疑者らに対する事情聴取を進め、事件の経緯解明に注力している。
21日、晋州物流センター前には貨物連帯の組合員約1700人を含む計約3000人が集まり、糾弾集会が行われた。貨物連帯は前日に起きた組合員の死亡事故について、警察とBGFリテール側の責任を強く追及した。
組合側は「元請けが配送を強行し、警察が無理に出庫ルートを確保する過程で事故が起きた」「警察の過剰鎮圧と会社側の交渉拒否が招いた惨事だ」と主張した。
キム・ドングク貨物連帯委員長は「祝日でも休みたかった。親が亡くなっても休めない構造だ。こんな国の法律があるのか」と述べ、「警察が労使の仲裁役を果たし、安全対策に配慮していれば同志は死ななかった。あまりに理不尽だ」と言葉を詰まらせた。
続けて「事故ではない。慶南警察庁長が辞任しない限り退かない」と声を上げた。
この日の集会現場には国会議員や党代表ら政治家の訪問が相次いだ。キム・ジュヨン(共に民主党、京畿道金浦市甲)議員が現場を訪れ、貨物連帯指導部と面談した。
貨物連帯はこの場で、慶南警察庁の公権力行使問題や一方的な会社側擁護、元請け企業との交渉の必要性などを訴え、与党に対応を求めた。
先に組合員らは慶南警察庁前で記者会見を開き責任者の処罰を求めた後、庁舎への侵入を試みて警察と対峙する事態にもなった。
事故は20日午前10時32分ごろに発生した。当時、ストライキ中に代替で投入された2.5トン貨物車が集会中の組合員と接触し、50代の組合員1人が死亡、2人が負傷した。 警察は、車両の出発を阻止しようとした組合員が車両前方へ出たため事故が生じたとみている。これに対し貨物連帯側は、警察が座り込み中の組合員を押しのけて車両の出庫を誘導する過程で転倒した組合員が車両に押しつぶされたと主張している。
警察は事故直後、貨物車の運転手である40代のA氏を特別傷害容疑で緊急逮捕した。捜査当局は車両衝突の経緯や事故後の後退の有無などを精査しており、殺人容疑の適用や拘留令状の申請も検討している。
当日、貨物連帯が公開した閉回路(CCTV)映像を巡り攻防はさらに激化した。事故の前後、現場には貨物連帯の組合員約50人が集会を行い、警察の4個中隊が組合員を阻止していた。
映像には警察が物流センター出入口周辺を制圧し、車両が出られるように道を確保する場面が映っている。その後、代替投入の車両が徐行で出庫を試み、それを阻止しようとした組合員が車両の前を遮った際に衝突が起きる様子も確認できる。
亡くなった組合員は足で貨物車の正面を押して出庫を阻もうとした際に重心を失い後方に倒れて事故に遭ったことが映像で示されている。特に衝撃後も車両がさらに前進して停止する場面や衝撃音が記録されており、「故意性」の有無が争点となっている。
事故現場には亡くなった組合員の仮設祭壇が設けられた。貨物連帯は韓国全国から集まった組合員とともに集会を続ける予定だ。
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