● 5月の行楽需要の高まりで再注目される、実用志向のファミリーSUV
● 道路上でよく見かけるソレント――「見慣れ」が信頼に変わった理由
● サンタフェとは異なる選択基準――空間、燃費、デザインのバランスが生んだ販売動向
家族と出かける機会が増える季節。ファミリーカーの基準は「ただ広い」から「長時間乗っても不便がない車」へと変化しているのだろうか。
5月の行楽シーズンが重なり、家族向けSUVへの関心が再び高まっている。子どもと一緒に移動する家庭や、両親を連れて長距離を走る予定のある消費者にとって、車選びの基準はより現実的になる。
最近、道路で起亜ソレントを目にする機会がやけに増えたのはそのためだ。ファミリーカーは一人の好みで決まるものではなく、家族全員が納得できる車である必要がある。デザインは長く見ても負担にならず、室内は日常と旅行の両方を受け止め、維持費は現実的な範囲に収められることが重要だ。
ソレントが行楽シーズンを迎えて再びファミリーカーの候補上位に戻ってきた理由は、単なる販売台数の多さだけでなく、消費者の日常にどのように馴染んでいるかを見れば分かる。
家族が乗る車、ファミリーSUVの基準は「大きさ」より「快適さ」だ
ファミリーカーを選ぶ際、最も重視されるのは結局「不便がないかどうか」だ。家族がそれぞれの席で快適に座れるか、荷物を積んでもスペースが足りるか、長距離走行で運転者の疲労が過度にならないかが肝要である。
ソレントは全長4815mm、全幅1900mm、ホイールベース2815mmの中型SUVだ。準中型SUVより余裕がありつつ、大型SUVほど扱いにくくはない。都市での駐車と長距離移動の両方を考える家族にとって、このバランスは重要だ。
さらに、5人乗り、6人乗り、7人乗りを選べる点も強みだ。5人乗りは広いラゲッジを求める家庭向け、6人乗りは2列目の独立シートで長距離移動の満足度を高めたい家庭向け、7人乗りは両親や知人を同乗させる場面で有用だ。
もちろん3列目は成人が長距離で快適に過ごすには限界がある。ただし子どもが乗る場合や短距離の補助席として使うには十分機能する。ソレントはすべてを完璧にこなす車というより、家族の日常の大半を無理なくこなせるSUVに近い。
道路上でソレントが多く見られる理由は別にある
道路を走っているとソレントが特に目につく。通勤時間帯の市街地でも、週末の高速道路のPAでも、大型スーパーの駐車場でも容易に見かける。
それだけソレントは特定の層だけの選択肢ではなく、家族向けSUVを検討する多くの人が現実的に選ぶ車になっている。派手さで視線を集める車もあるが、多く走っている車は逆に信頼感を与える。ソレントは後者に近い。
家族で乗る車を選ぶ際、消費者は想像以上に保守的だ。目立つデザインより長く見ても飽きない印象を求め、個性より家族全員が不便を感じない構成を重視する。
ソレントが目に付きやすいのは単に無難だからではない。生活に自然と溶け込むからだ。登下校や通勤の場面で浮かず、週末の旅行でも頼もしく見える。
長距離行楽で光る、ソレントのハイブリッドモデル
ソレントで最も話題に上るパワートレインは1.6ターボハイブリッドだ。家族向けSUVを選ぶ消費者にとって燃費は重要な指標。平日の通勤と週末の行楽を一台で賄うなら、燃料費の負担は無視できない。
ソレントの1.6ターボハイブリッドはガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせる。エンジン最高出力は180馬力、最大トルクは27.0kg·m。電気モーターは低速域で力を補い、発進や再加速を滑らかにする。電気モーターのトルク264Nmは約26.9kg·mに相当する。
複合燃費も魅力だ。2WD・5人乗り(17インチ)での複合燃費は約15.7km/L、6人乗り・7人乗り(17インチ)は約14.8km/L、4WDモデルは約13.8km/Lとされる。
電気自動車のように充電計画を立てる必要がなく、ガソリンSUVより燃料費を抑えられる点がハイブリッドの実利だ。特に子どもが眠っている移動や、両親を乗せて静かに走る場面では、ハイブリッドの静粛性が大きな満足につながる。
価格は軽くないが、長く乗るなら評価が変わる
ソレントは2026年モデルで、2.5ガソリンターボのプレステージトリムが3000万ウォン台中盤から、1.6ターボハイブリッドは3000万ウォン台後半から始まる。上位トリムや4WD、6人乗り、主要オプションを加えると実購入価格は4000万ウォン台中後半まで上がる可能性がある。
確かにその価格帯は負担に感じる消費者も多い。特にハイブリッドの上位トリムに人気のオプションを組み合わせると、「安いファミリーカー」とは言えなくなる。
だがソレントは価格だけで判断できる車ではない。室内空間、燃費、装備、ブランド信頼、そして中古需要まで考慮する必要がある。家族で長く乗る車を探すなら、初期費用だけでなく維持費や再販価値も重要だ。
カーニバルは室内の余裕で優れるが車体の大きさやミニバンのイメージがネックになり得る。一方、準中型SUVは価格の面で有利だが家族旅行には空間が不足する可能性がある。ソレントはその中間で、実用的な落としどころを示している。
サンタフェとよく比較されるが、選び方は異なる
ソレントと現代・サンタフェは、国内の中型SUV市場で最も直接的に比較されるライバルだ。サイズや価格帯、ハイブリッドのラインナップ、そして「家族向けSUV」という性格まで重なる部分が多い。
サンタフェはフルモデルチェンジ以降、箱型のデザインと広い室内、車中泊やアウトドアに似合うイメージを強めた。トランクの開放感や室内の活用性は、家族旅行やキャンプを好む層に響くだろう。
だがデザインの評価は販売動向に影響した。前面は力強いが後面のデザインには賛否が分かれた。ファミリーカーは家族全員が共に乗る車なので、デザインの好き嫌いが購入判断に響きやすい。
対照的にソレントはフェイスリフトを経て、より安定志向の方向へ変化した。前面は強さを増した一方で全体の印象は過度でなく、室内は最新の起亜SUVの流れを踏襲しつつ親しみやすい構成を保っている。新しさと違和感のなさが同居する変化は消費者に受け入れられやすかった。
結果として、サンタフェが「他と違う家族向けSUV」に近い存在なら、ソレントは「家族全員が頷きやすいSUV」に近い。この差が道路上で目にする台数の違いにつながったと見ることができる。
行楽シーズンにソレントの存在感が増す理由
5月の行楽シーズンには車の役割が広がる。平日は通勤や子どもの送迎に使われ、週末は家族旅行の足となり、連休には長距離移動を担う。
ソレントはこうした変化に柔軟に対応できるSUVだ。都市で扱いにくいほど大きくなく、高速道路では安定感があり、トランク容量も家族用途に十分。2列目の居住性や乗り心地も中型SUVとして高い満足度を示す。
特に家族で移動する時間は思いのほか長くなる。子どもがスナックを食べ、両親が目を閉じ、運転者は次の休憩所まで集中する必要がある。そんな場面では華やかな走行性能よりも、室内の静粛性、視界、シートの快適さ、収納の使い勝手が重要になる。
もちろん欠点もある。人気モデルゆえに好みの仕様や色では納期待ちが発生する場合があり、ハイブリッド上位トリムの価格は負担だ。3列目の居住性も成人の長距離移動にはやや不十分である。
それでもファミリーカー探しは「完璧な車」を求める作業ではなく、「家族にとってより不便が少ない車」を見つけるプロセスに近い。その観点からソレントは今もなお十分に説得力のある選択肢だ。
編集部の一言
ソレントは道路上で最も目立つ車ではないかもしれない。しかしいつの間にか、最もよく見かける家族向けSUVになっている。
その理由はシンプルだ。家族が乗る車は一人の好みで決まるものではない。運転者が快適であること、同乗する家族が不便を感じないこと、週末に荷物を積んで出かけるときも生活を妨げないことが求められる。
サンタフェが大胆な個性と広い空間で新たな選択肢を提示したなら、ソレントは親しみやすさとバランスで消費者を説得した。両者とも良いファミリーカーだが、購買の場面では「家族全員が受け入れられるか」という問いの方が重要になる。
だからソレントが多く売れる理由は単純な「無難さ」ではない。無難さの中に家族が求める安定感、維持費の現実性、長く乗っても飽きないデザインが共存しているからだ。
家族と出かける時間が増える季節だ。今年の春と夏、家族にとって必要な車は最も華やかなSUVではなく、日常を最も快適に受け止めてくれるSUVかもしれない。
皆さんは家族向けSUVを選ぶ際、どの基準を最も重視するか。ソレントとサンタフェの間で悩んだ経験があれば、ぜひ貴重な意見をコメントで残してほしい。