韓国軍、ロボット導入で兵力不足解消を狙う

京畿日報 | 2026.05.12

ボストンダイナミクスのロボット「スポット」。ブルームバーグ=聯合ニュース
ボストンダイナミクスのロボット「スポット」。ブルームバーグ=聯合ニュース

韓国軍は兵力不足に対応するため、現代自動車との戦略的協力を進め、ロボットを現場に配備する案を検討している。


11日付のブルームバーグ通信によると、国防部は「戦場環境の変化に対応し、先端科学技術を中核とする軍へと発展させるための取り組みの一環として、現代自動車との協力を協議している」と述べた。具体的な中身はまだ確定していないという。


先の10日付、韓国経済新聞は軍や業界関係者の話を引用し、陸軍が現代自動車とのロボット協力を協議していると報じた。報道によれば、陸軍は監視・偵察・物流など非戦闘分野でのロボット活用を検討している。


配備候補には、ボストンダイナミクスの四足歩行ロボット『スポット(Spot)』、四輪型移動ロボット『モベッド(MobED)』、装着型プラットフォーム『エックスブルショルダー(X-ble Shoulder)』などが挙がっている。


ただし、ブルームバーグによれば現代自動車側はコメントを避けている。


この議論は、韓国の深刻な人口減少が軍の兵力維持に影響を及ぼす中で進んでいる。北朝鮮が核・ミサイルの脅威レベルを高める状況を受け、韓国は兵力中心の軍構造から技術中心へと転換し、未来の戦闘のやり方を再編しようとしている。


韓国軍の常備兵力は、少子化の影響でここ6年で約20%減少し、現在は約45万人にとどまる。国防部は2040年には35万人まで落ちると見積もっている。


ブルームバーグは、軍との契約が現代自動車のロボット事業にとって重要な分岐点となり得ると指摘した。サムスン証券のアナリスト、エスター・イム氏はブルームバーグに対し、トランプ米大統領のマールア・ラゴ(Mar-a-Lago)リゾートで注目を集めた『スポット』が朝鮮半島の非武装地帯(DMZ)に配備されれば、商業や産業を超えた技術の多用途性を示す契機になるだろうと述べた。


イム氏は「ロボティクスは既存産業の慣性に縛られない分野だ。自動運転車で確立された電気・電子技術を応用できるため、普及は急速に進むだろう」と語った。