暖かな日差しが降り注いだ23日、南楊州市平内洞にある国家民俗文化遺産『궁집』の古宅の庭は伝統の香りに満たされた。
南楊州市文化院は市民に食の哲学的価値を伝え、人文学的素養を高める目的で「K-FOOD FESTA」を企画・開催した。
この日のイベントは単なる料理実習にとどまらず、南楊州に根差す名人と市民が直接交流し、食文化の精髄を分かち合う場になった。
イベントは南楊州で活動する大韓民国食品名人第90号の高和順ナムル名人が開いた。
高名人はコゴミなど、四季の恵みを込めた4種類の食材を紹介し、それぞれの素材が持つ特性と薬効を詳しく解説した。
とりわけナムルにまつわる歴史的背景や調理時に見落としがちな注意点を指摘する場面では、市民がノートに書き留めて熱心に聞き入る様子が見られた。
続いてバトンを受け取ったのは第58号のイ・ハヨンキムチ名人だ。
イ名人は各地の気候や風土が反映されたキムチの多様性を説き、調味の微妙な配合差が生み出す味の技巧を語った。
講演直後の実習では、名人の熟練した手つきに倣い、市民がキムチを漬け、ナムルを和えながら汗を流した。
会場のあちこちでは食材の管理法から名人ならではの秘訣までを尋ねる質問が相次ぎ、会場は終始活気に満ちた。
南楊州市文化院は今回のイベントが世代間の文化的共感を築く架け橋になったと評価する。
地域の名人との直接の出会いが市民の文化的自尊心を高めると同時に、忘れられつつある伝統食文化の重要性を改めて認識させる契機になったという。
キム・ギョンドン南楊州市文化院長は今回の祭りの持続的な発展を見込んでいる。文化院関係者は「昨年から名人たちと協議して準備した試験運営が成功裏に終わった」と述べ、「参加市民の満足度調査結果を慎重に検討し、今後はさまざまな伝統食文化をテーマにした年次の代表プログラムとして確立する方針だ」と語った。
/南楊州=박현기 기자 jcnews8090@incheonilbo.com