145カ国中5位、韓国の軍事力はどこまで来たのか
米軍事力評価機関グローバルファイアパワー(GFP)が発表した「2026年軍事力ランキング」で、韓国は戦力指数0.1642を獲得し、145カ国中5位に入った。戦力指数は0に近いほど強力な軍事力を示す。上位4カ国は米国(0.0741)、ロシア(0.0791)、中国(0.0919)、インド(0.1346)で、いずれも前年と変わらない顔ぶれだ。韓国は2024年に初めて5位となって以来、3年連続で同順位を維持しており、事実上「上位固定」の段階に入ったと判断できる。
2026年 世界軍事力TOP20、どの国が並ぶのか
今回の評価で目立ったのは、ヨーロッパ主要国の順位変動だ。英国は2025年の6位から2026年には8位に下落し、代わってフランスが6位、日本が7位に浮上するなど、欧州とアジアの勢力図が一部書き換えられた。ドイツはロシア・ウクライナ戦争以降に防衛費を大幅に増額し、14位から12位へ上昇。パキスタンは12位から14位へと順位を落としたとの分析が示されている。GFPの2026年TOP20は、1位が米国、2位ロシア、3位中国、4位インド、5位韓国、6位フランス、7位日本、8位英国、9位トルコ、10位イタリア、11位ブラジル、12位ドイツ、13位インドネシア、14位パキスタン、15位イスラエル、16位イラン、17位オーストラリア、18位スペイン、19位エジプト、20位ウクライナであり、北朝鮮は31位と評価された。
韓国5位の実体:人員・砲兵・海軍・防衛産業の基盤
GFPによれば、韓国軍は現役兵約45万人、予備役270万〜310万人、準軍事人員を含めれば総動員力は350万人超に達する構造だ。航空戦力は約1500機で世界5位圏に位置し、自走砲・牽引砲・多連装ロケットなど砲兵戦力は世界上位に評価される。海軍はイージス艦や最新型護衛艦、ディーゼル潜水艦をそろえ、「護衛艦・駆逐艦戦力」の項目で高評価を得た。また、広範な予備役体制も重要な強みだ。
技術・産業面でも、K9自走砲、K2戦車、天弓-Ⅱ・L-SAMの防空網、潜水艦・護衛艦、KF-21戦闘機に至る「一貫した防衛産業の生産能力」が、韓国軍の質的基盤を支えている。専門家は、ロシア・ウクライナ戦争以降に欧州や中東で韓国製戦車や自走砲、防空システムの採用が相次いだことが、GFP評価にも間接的に反映されたと指摘する。
「核は持たないが…」上位5カ国で唯一の非核国
今回の順位で際立つのは、上位5カ国のうち韓国だけが唯一の「非核保有国」である点だ。米・露・中・印はいずれも戦略核を保有しているが、GFPは核兵器そのものを評価項目に含めておらず、兵力や従来型装備、防衛費、物流、地理などおよそ60項目で戦力を算出する。それでも核を保有しないまま5位を維持できているという事実は、戦車や砲兵、海軍、予備役を中心とした従来戦力と、自国での生産・輸出が可能な防衛産業が「核の空白」を相当程度補っていることを示している、と分析できる。
GFPの限界と、それでもなお残る意義
専門家は、GFPの順位が「戦争の勝敗」を直接予測する指標ではない点を強調する。ロシア・ウクライナの事例が示すように、軍事力ランキングが高いからといって必ずしも低位の国を圧倒できるわけではない。GFPはサイバー戦、宇宙戦、ドローン、精密誘導兵器など現代戦の核心要素を十分に反映しているとは言えない。さらに、駆逐艦や戦車といった装備を年式や性能で区別せず「数」で換算する方式のため、1990年代の老朽装備と最新鋭システムが同じ1台として扱われる問題もある。
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