エリック・ラウアー、絶体絶命のピッチング!

キム・テウ記者 | 2026.05.12

Translation result▲ ▲ 11日、LAエンゼルス戦で5回6失点と不振に終わり、うなだれるエリック・ラウアー

【スポーティビニュース=キム・テウ記者】2024年にKIAでプレーし、韓国のファンにもおなじみのエリック・ラウアー(31、トロント)は11日(韓国時間)、カナダ・トロントのロジャースセンターで行われたLAエンゼルス戦に登板し、ホームラン3本を含む5安打2四球4奪三振6失点で敗戦投手になった。

5イニングを投げ切ったため先発のように見えるが、この日はチームの3番手として5回に登板している。当日のトロントの先発はスペンサー・マイルズで、マイルズが3回で降板した後、4回はトミー・ナンスが投入された。ラウアーは5回にマウンドに上がり、試合終了まで投げ続けた。あえて言えばラウアーが実質的に「先発向け」の資源で、マイルズとナンスはブルペン扱いだった。投手の投入順が逆になった形だ。

実際、10日までは11日の先発はラウアーになるとアナウンスされていたが、試合前に方針が変わった。ジョン・シュナイダー監督はこの策を「ダブルオープナー」と説明し、ブルペンのマイルズとナンスを先に使い、オープナー戦略で後半を任せる“バルク担当(バルクガイ)”としてラウアーを配置した。しかし、マイルズとナンスが善戦する一方でラウアーが崩れ、試合は失われた。

現地メディアは過去の出来事を掘り返した。ラウアーは以前、バルク担当を務めることに対して露骨に不満を示したことがあるからだ。4月18日のアリゾナ遠征でも、当初は先発予定だったが突如オープナーを採用され、ラウアーは2回に2番手として登板した。その登板後、ラウアーは現地メディアに「正直に言えば、オープナーの後にバルクとして出るのは本当に嫌だ。耐えられない。試合前のルーティンが崩れる」と明言している。

▲ ▲ ラウアーは当初バルク担当に反発していたが、この日はうなだれたままだった

今回はラウアーが一歩後退する姿勢を見せた。ラウアーは「自分で決められることではない」と逃げ口上を残したが、シュナイダー監督が「その通りだ。決定権は彼にはない」と即座に突っぱね、微妙な空気が流れた。ラウアーは起用法に不満を表していたが、監督はそれが自身の裁量だと断じたのだ。奇しくも11日も同様の構図で、現地メディアは試合後すぐラウアーの心境を取材した。

だがこの日はラウアーが身を引いた。試合での不振を受け、うつむいたラウアーはMLB.comやSportsnetなどの取材に対し、「前回は初回に3点を与えて自分でチャンスを潰した。今日も自分を正当化できなかった。状況はあまり改善されなかった」と語り、謙虚な態度を示した。

これまでラウアーは自分を典型的な先発投手だと主張し、先発任用を求めてきた。しかし最近の成績を見ると、先発として固定する正当性は薄いという見方が強まっている。ラウアー自身もそれを認め、「自分は確実な先発ローテーションの戦力ではない」と現状を受け入れ、「先発でもブルペンでも、マウンドにいるときは常に質の高い投球をすることに集中する」と述べた。

▲ ▲ ラウアーは昨年より低調な成績で立場が危うくなっている

MLB.comは「日曜の試合後、ラウアーの態度は以前ほど強硬ではなかった。彼は『先発の座を確保した』選手ではないことを認め、何イニングも投げて体を温めるのではなく、即座に最高の球威を示す必要があると直視した。ラウアーの球速はまだ2025年の水準に戻っておらず、時速91〜93マイルではなく90〜91マイルにとどまっている。精密な制球がなければ、いつでも危険にさらされる』と評している。

現状、トロントの先発ローテーションはケビン・ガウスマン、ディラン・シーズ、パトリック・コービン、トレイ・イエセビッチ、ラウアーが回っている。コディ・ポンセは故障で今季絶望、マックス・シャーザーは故障者リスト入り。シェイン・ビーバーはまだリハビリ登板に至らず、ホセ・ベリオスはリハビリ中に肘の問題が出て検査を受ける予定だ。

当面はチーム事情でラウアーに機会が与えられるが、最近の不振で正面からチャンスを勝ち取るには至っていない。うなだれていた姿もその現れだ。シャーザー、ビーバー、ベリオスの復帰には時間がかかる見込みで、トロントはラウアーを先発あるいはバルク担当として柔軟に使うだろう。ラウアー自身の言葉どおり、どの役割であれ良い投球を示すことが最重要だ。

▲ ▲ 今後の機会で先発でもブルペンでも自らの価値を証明する必要があるエリック・ラウアー