[ザ・パブリック=ヤン・ウォンモ記者] 米国とイランが第2回協議の開催を巡って神経戦を繰り広げる中、イラン革命防衛隊の高速艇による射撃の停止を求める船舶の無線通信が公開された。なお、原油100万バレルを積んだ韓国向けタンカーは既に海峡を抜け航行中だ。
国際海事機関(IMO)などによると、フランス船籍の貨物船エバーグレードは18日、ホルムズ海峡付近の海域で公用無線網を通じて緊急救助を要請した。
公開された無線記録では、エバーグレードは「イラン海軍、イラン海軍、こちらエバーグレード。高速艇が我々に向けて射撃するのを止めさせてくれ」と繰り返し訴え、「お願いだから、高速艇に我々を撃たないよう言ってほしい」と約15秒にわたり同じ要請を三度重ねている。
当時、エバーグレードはイラン革命防衛隊所属の高速艇から銃撃を受けたと伝えられている。このため周辺の船舶は急遽航路を変更し、韓国籍の船舶も安全海域へ避難したとされる。海洋水産部は「イラン側の強硬な警告放送が再び激しくなっており、我々の船舶26隻が直ちに退避するのは難しい」と明らかにした。
一方で、一部の船舶は海峡通過に成功した。ロイター通信によれば、モルタ籍タンカーのオデッサは13日にホルムズ海峡を通過し韓国へ向かった。オデッサはスエズマックス級で原油100万バレルを搭載でき、HD現代オイルバンクの精油施設で荷下ろしを行う予定だ。
オデッサは自動識別装置(AIS)を停止した状態で移動し、17日にアラブ首長国連邦(UAE)フジャイラ港付近で再度確認された。船舶位置情報会社ベッセルファインダーによれば、20日午前はインド沿岸にあり、来月8日午前に大山港到着を予定している。
オデッサが積む100万バレルは韓国国内の1日あたり原油消費量の約40%に相当する。予定どおり入港すれば、先月20日に原油200万バレルが入港して以来、約1か月半ぶりの追加供給となる。このほかナフサ約6万トンを積んだシンガポール船籍の船も蔚山港へ向かっており、政府は代替航路として紅海経由の原油輸送も推進している。