高価格の裏に潜む真実!バイタル・ファームスの卵論争

ユク・ソンヨン | 2026.03.15

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引用:パレード報道キャプチャー
引用:パレード報道キャプチャー
[リアルフード=ユクソンヨン記者] 今年初め、米国の食料品市場で卵が話題の中心となった。論争の的は、米国を代表するプレミアム卵ブランド、バイタルファームズ(Vital Farms)の有機放牧型(Pasture‑raised)卵だ。高価格を掲げてきた有機放牧卵に対し、消費者はコストと信頼の裏切りを感じた。

コトラ(KOTRA)によれば、この騒動は1月中旬、あるインフルエンサーがSNSに投稿した動画が出回ったことで本格化した。消費者の一部はボイコットを呼びかけ怒りを示し、バイタルファームズの株価(VITL)は1月20日に1日で6%急落するなど、市場にも即時の影響が及んだ。

論争の核心の一つは、卵に含まれる脂肪酸のひとつであるリノール酸の含有量だ。リノール酸は多価不飽和脂肪酸(PUFA)に分類される。

ノリシフードクラブがミシガン州立大学と協力して行った分析によると、バイタルファームズの有機放牧卵とメイジャー(Meijer)のケージフリー卵のリノール酸含有量はほぼ同等だった。問題とされたのは、バイタルファームズの有機放牧卵がメイジャー製品の卵に比べて約2倍の価格である点だ。

さらに興味深いのは、同じ「有機放牧型」と表示されていても、飼料によって結果が大きく異なる点だ。エインジェルエイカーズ(Angel Acres)の卵のリノール酸含有量は0.6gで、バイタルファームズ(2.3g)の約4分の1にとどまる。脂肪酸比率では、エインジェルエイカーズが6%、バイタルファームズが23%と、ほぼ4倍の差があった。

その原因は鶏の「餌」にあった。消費者は有機放牧鶏が草地を駆け回り草や虫を食べると期待するが、実際の飼養実態は異なる。バイタルファームズの飼料の大部分はトウモロコシと大豆で構成され、一部のラインではGMOトウモロコシが使用されていた。

バイタルファームズ側は放牧飼育の事実に変更はないと主張し、飼料の構成は自社サイトに明記していると強調した。

バイタルファームズの「有機放牧型卵」論争は、コンテンツおよび流通プラットフォームであるノリシフードクラブと同クラブが運営するブランド、エインジェルエイカーズによる問題提起に端を発している。彼らはミシガン州立大学にエインジェルエイカーズの放牧卵を含むバイタルファームズおよびその他ブランドの卵成分分析を依頼し、その分析結果がインフルエンサーを通じてソーシャルメディアに拡散され、論争の波紋が広がった。

ノリシフードクラブは、放牧型という表示はUSDA(米国農務省)の飼育環境基準を満たしていることを示すにすぎず、必ずしも理想的な栄養成分を保証するマークではないと説明している。

コトラ関係者は「今回の事件は報道ではなく消費者の主導で問題提起が始まり、該当内容がソーシャルメディアを通じて拡散した点に注目すべきだ」と指摘した。