千年の古都、全州の韓屋の板の間に澄んだ伽耶琴の旋律が流れる。指先で生まれた節はやがて声へ移り、拍子は呼吸とともに生き生きと動く。
伝統の声楽と器楽を同時に抱く伽耶琴病唱の道を歩んできた、国家無形文化財・伽耶琴山調および病唱の継承者、주정수名人に会った。
주名人は「伝統は博物館に留まるものではなく、舞台で、私たちの暮らしの中で生き続けるべきだ」と語り、伽耶琴を弾きながら自ら声を出す病唱の魅力を「自分自身との対話」と表現した。
「声と旋律は別々に行くのではなく、一体にならねばならない。手と喉、そして心が同時に動く必要がある」
彼が国楽の道に入ったのは、幼い頃に触れた我々の音の響きがきっかけだった。偶然のように始まったが、結果的に生涯の道になった。厳しい修練と長年の内功の中で、彼は自分だけの音を見つけていった。
「最初は弦を押さえることさえ苦しかった。だがある瞬間、伽耶琴に導かれた。そのとき悟った。伝統は頭で覚えるものではなく、身体で身につけるものだと」
伽耶琴病唱はパンソリに似るが、別の魅力を持つ。彼は「パンソリが物語の力なら、病唱は旋律と呼吸のバランスだ」と説明する。一人の体の中で器楽と声楽が同時に繰り広げられるため、高度な集中力と修練が必要になる。
全州で活動する彼は、地域文化の力も強調する。
「全州は韓屋と韓紙、そして音の里だ。伝統の根が深い街だ。ここで鳴る伽耶琴の音は、よりしっかりとする」
最も記憶に残る舞台を尋ねると、彼はしばし微笑んだ。
「観客の眼差しが変わる瞬間がある。自分の音が心に届いたと感じるとき、最大の喜びを覚える」
彼は伝統を守ることが単に過去を保存することに留まらないと強調する。
「変化を恐れず、しかし根を忘れないこと。これこそ真の継承だと考える」
後進育成への意志も明確だ。若い世代が国楽を難しく馴染みのない音楽と感じないようにすることが自分の役割だと語った。
「伽耶琴病唱は決して古臭い音楽ではない。生きた芸術だ。若い世代が自然に伝統に触れ、楽しめるようになってほしい」
取材を終え、彼は短くも重い言葉を残した。
「最近は歌謡やトロットが主流だが、文化の根と生活のリズムに耳を傾ければ、その中に答えが見つかるはずだ。伝統は舞台で、そして生活の中で息をし続けるべきだ」