
自動車に社会的地位や個性といった象徴的な意味を与え、強い愛着を持つ運転者ほど、車両の利用頻度が高く走行距離も長いことが明らかになった。さらに、速度超過や違法駐車など好ましくない運転行為に対して相対的に寛容な態度を示す傾向も確認された。
26日、ソウル研究院はこうした内容を盛り込んだ「ソウル市民が自動車に与える象徴と愛着に基づく社会的影響分析」報告書を発表した。研究では、自動車に付与される象徴性や愛着の程度が通行行動や運転行為に与える影響を把握するため、自動車を所有し自ら運転するソウル市民2000人を対象にアンケートを実施した。回答の客観性を高めるため、仮想状況を提示する実験的ビネット法(EVM)を用いて詳細に分析した。
調査の結果、自動車に象徴性を見出し愛着を持つ市民ほど、通勤を含む日常のさまざまな場面で自動車をより頻繁に利用していた。総走行距離も相対的に長かった。自動車を単なる移動手段以上とみなす心理的要因が、実際の車両利用増加につながっていることがデータで示された。運転行為の面でも有意な結果が出ており、愛着の強い集団ほど速度超過や無理な割り込みといった好ましくない運転をする可能性が高く、他人の違反行為に対して比較的寛容な傾向が見られた。
研究院は、このように自動車に情緒的な意味を付与し頻繁に車を利用する現象が、結果としてソウル市全体の炭素排出や交通混雑といった莫大な社会的コストの増加を引き起こすと分析した。
また、研究院は「速度超過や違法駐車などの好ましくない運転行為の原因の一つが自動車に対する心理的要因に関連するなら、これは単なる社会文化的現象を超え、交通政策の観点から扱うべき問題だ」と指摘した。
今後の政策立案の方向については、研究院が「コストと便益中心の既存の交通需要管理政策にとどまらず、運転者の心理的認識まで踏まえた新たな次元のカスタマイズされた交通政策を整備すべきだ」と提言した。