ダークミートが変えるアメリカの食文化!

キム・ダニエル | 2026.03.28

引用:チャットGPT
引用:チャットGPT

米国の消費者の鶏肉の好みが急速に変化している。長年「低級部位」と見なされてきた鶏の脚やももといったいわゆるダークミートが、物価上昇や食文化の変化を背景に米国の食卓で主流になりつつある。

市場調査機関サーカナによると、ダークミートを使った鶏ひき肉の販売量はこの1年で23.1%増加した。低脂肪・高たんぱく食品として注目され、長らく市場を占めてきた鶏むね肉中心の消費構造にも変化が出ている。

ダークミートが長く敬遠されてきた背景には制度的要因もある。アメリカ食品医薬品局は1994年に脂肪含有量の高い食品に「健康食品」の表示を付けられない基準を設けた。相対的に脂肪の少ない鶏むね肉はその基準を生かしたマーケティングで人気を集め、マクドナルドが2003年に「100%ホワイトミート」ナゲットを打ち出して成功したこともあって、鶏むね肉志向が消費文化として定着した。

しかし、米国内のアジア系やヒスパニック系の人口増加で状況は変わった。これらの文化圏で親しまれてきた鶏の脚やもも肉が外食市場全体に広がり、ダークミートへの見方も変わり始めた。

特にペキングハウスは、鴨の脂とチリオイルに漬け込んだ鶏もも肉のサンドイッチで大きな人気を博している。このメニューは「ニューヨークの最高のサンドイッチ」の一つに挙げられ、米国の食文化変化の象徴となっている。

経済的要因もダークミート人気を後押しした。米国で牛肉価格が史上最高水準に上昇する中、消費者が相対的に安価な鶏肉に流れ、とりわけ価格競争力のある鶏の脚やもも肉の需要が大きく伸びた。

需要の急増は価格上昇を招いた。業界によれば、今年1月時点で骨付きダークミートの価格は5年前に比べ93%上昇した。かつて米国で余剰部位として扱われ、海外へ安値で輸出されていた鶏の脚やもも肉は、今や米国の家禽市場の成長を牽引する主要品目になっている。

イサンモク記者