大田の味を象徴する代表料理が、26年ぶりに見直される。大田市は市民に支持される新たな美食文化を掘り起こし、観光都市としての魅力を高めるため、代表料理の選定を開始した。
" />11日、大田市によると、市はこの日から20日までの10日間、新たな「大田の味」選定のための市民好感度調査を実施する。大田市は2000年、郷土料理選定諮問委員会を通じてソルロンタン、石鍋ご飯、サムゲタン、九直のドングリムク、炭火冷麺、大青湖の淡水魚辛鍋の6品を「六味」として定め、広報してきた。
しかし年月が経つにつれ、市民が実感する代表料理の顔ぶれに変化が生じたとの声が高まった。そこで今回は既存の六味に、最近市民が最も好む料理と専門家の推薦メニューを加えた計11候補を対象に調査を行う。事前の基礎調査ではカルグクスが1位、パンが2位、豆腐トゥルチギ(두부두루치기)が3位となった。ほかにもクッパやチャンポンなどが専門家の推薦で候補に挙がっている。
今回の調査でカルグクスとパンが圧倒的な支持を得ている背景には、大田ならではの歴史がある。大田は昔から「小麦の街」として知られてきた。
その始まりは朝鮮戦争直後の1950年代にさかのぼる。当時、米国から大量の小麦救援物資が韓国に送られた。その際、京釜線と湖南線が交差する大田駅は、小麦が全国へ広がる物流の要衝となった。物資が集まり出ていく結節点だったため、大田では小麦が頻繁に流通し、米が貴重だった時代に飢えをしのぐ頼もしく安価な食材となった。
" />大田の象徴的なパン屋・聖心堂も小麦二袋から始まったという。1956年、創業者の故イム・ギルスン氏が大田駅の露店で救援物資の小麦を使い蒸しパンを売り始めたのが起源と伝えられる。「残ったパンは隣人と分ける」という理念のもと成長した聖心堂は、今や大田を「パンの街」として印象づける決定的な役割を果たした。
今回の好感度調査は大田市のホームページでのオンラインアンケートと、観光案内所での現場ステッカー調査など、オンラインとオフラインを並行して実施する。市民であれば誰でも参加して、自分が考える大田の代表料理に投票できる。
大田市は今回の調査結果と専門家の意見を総合して、来月中に「大田の味」を最終確定する計画だ。市関係者は代表料理を最終的にいくつ選ぶかは未定であり、多くの市民が参加して大田の美食文化を広める力になってほしいと述べた。
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