【ニュースカルチャー イ・ジュンソプ記者】 国立劇場が青少年向けの「国楽入門型公演」を改めて企画する。感情と物語を主軸に据え、教科書的な解説を排して、現代の若者が実感する情緒を国楽管弦楽団の演奏で表現する狙いだ。
国立劇場の専属団体である国立国楽管弦楽団は5月14日から16日まで国立劇場ダルオルム劇場で少年少女向けの「ソソ音楽会」を上演する。平日の午前と週末の午後に回を分け、青少年の生活リズムを踏まえた時間割にしている点が特徴だ。
今回の舞台は「感情の流れ」を軸に構成される。理由もなく笑うところから始まり、試験や競争、不安や怒りを経て虚無と回復、そして応援へとつながる流れだ。単に曲を並べるのではなく、感情が蓄積され解放される過程を物語として辿るよう設計されている。
公演は『オルシグヤ プンニョニグナ』で幕を開ける。馴染みのある旋律を国楽管弦楽団が再構成し、観客の敷居を下げる構成だ。続いて、試験を控えた緊張と圧迫を描く『アプルッサ!試験』、方向を定めにくい思春期の不安を描いた『感情の家』第3楽章などが流れをつなぐ。感情が極端に高まる場面では『バルク(怒)』が置かれ、関係の衝突や内面の爆発が強く表出する。
その後の『祝祭』は日常からの脱出と解放感を描き、『ユンスル』は感情が抜けた後に残る空白を描写する。最後を締める『ウリンコユヘ』はそれぞれの生活を肯定するメッセージを伝え、公演を閉じる。共演するパンソリ工場バダクソリは特有の叙事表現で舞台の情緒を高める役割を担う。
演出は創作集団ラス代表のイ・ギプムが再び担当する。ジャンルを横断する作業で培った感覚を土台に、音楽と場面を有機的に結びつけることに注力する。指揮はチャン・テピョンが務める。作曲と指揮の境界を柔軟に越えるアプローチで国楽管弦楽の表現の幅を拡げてきた人物だ。ここに映像デザイナーのコ・ドンウク、舞台デザイナーのソン・ジインが加わり、視覚と聴覚の密度を高める。
「ソソ音楽会」は2021年に初演されて以降、青少年向け国楽公演の方向性を刷新してきた。当時は大規模編成のサウンドと映像演出を組み合わせたコンサート型の公演として高い評価を得て、その後は劇場の規模を調整して観客との距離を縮めてきた。近年は叙事を軸に据える構造を強め、一つのブランドとして定着する流れになっている。
国立国楽管弦楽団は1995年の創団以来、伝統楽器を基盤に現代の創作を継続してきた団体だ。固有の音色を現代的に拡張する取り組みを続けており、今回の公演もその延長線上で青少年との接点を広げる試みと見なせる。
ニュースカルチャー イ・ジュンソプ rhees@nc.press