KF-21、無事故神話の信頼を築く!

ハルト | 2026.04.19

42か月・1600回 「無事故」の神話が築いた信頼

防衛事業庁とKAIによれば、KF-21は2022年の初飛行以降42か月にわたり約1600回の飛行試験を行い、超音速突破や高高度機動、空対空ミサイルの切離し、空中給油、レーダーや電子戦の試験といった主要任務をすべて無事故で達成した。その結果、開発段階の試験は2026年初めに事実上終息し、量産1号機は当初計画より10か月早く出庫、2026年9月に空軍第16戦闘飛行団(예천)へ初納入される見込みだ。ブロック1とブロック2を合わせ、2032年までに総120機を空軍に配備するロードマップも既に確定している。

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開発の成功と量産移行が明らかになると、最初に動いたのはフィリピンとマレーシアだった。フィリピンはすでにFA‑50PHを運用し、韓国製戦闘機への信頼を築いており、2027〜2029年の引き渡しを目標にKF‑21を16〜20機導入する案を検討していると伝えられている。マレーシアもFA‑50M18機の導入に続き、F/A‑18DやSu‑30MKMの老朽代替用多目的戦闘機(MRCA)事業の候補としてKF‑21を本格的に検討している。両国とも中国のJ‑10や中古戦闘機の選択肢を事実上見送り、「運用実績のある韓国プラットフォーム+合理的な価格」に傾斜しているという評価が出ている。

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そしてインドネシアの「未納」…試作機・技術提供から脱落

インドネシアは当初、KF‑21の共同開発国として開発費の20%を分担し、試作機1機(5号機)と技術移転を受ける条件で合意していた。しかし2017年以降、分担金の支払いが先延ばしになり、規模縮小を求める動きが続き、2020年代中盤まで交渉が何度も遅延した。最終的に2025年の再交渉で分担金は1兆7600億ウォンから約6000億ウォンへ大幅に縮小されたが、その代償として試作機提供と核心技術の移転が除外される条件を受け入れざるを得なかった。軍と政府は「開発費を完全に履行していない状態で、6兆ウォン相当と評価される試作機や技術を渡せない」として原則を堅持した。

6000億を節約して6兆の機会を失う結果に

結果的にインドネシアは、開発リスクの高かった初期段階で共同開発の立場を国内政治や外交交渉に利用していた一方、試験・量産が安定し輸出の照会が相次いだ段階では、優先的に割り当てられるはずの試作機や技術移転で後れを取った形になった。現状、インドネシアが取りうる選択肢はフィリピンやマレーシアと同様に、ブロック2以降の機体を完成品輸入の形で導入する方向へ事実上転換することだ。防衛事業庁関係者は「分担義務を果たさなければ技術移転や試作機の提供はない」と改めて原則を強調し、KF‑21事業が「信頼に基づく協力」であることを対外的にも明確に示している。

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ブロック1・ブロック2、すでに生産スロット争奪戦が始まる

KF‑21のブロック1(空対空重視)は2028年までに40機、ブロック2(空対地・空対艦強化型)は2032年までに80機の生産が計画され、国内向け120機だけでKAIの生産ラインは数年間フル稼働する見通しだ。そこへフィリピン、マレーシア、インドネシア、ポーランド、UAEといった潜在顧客が名を連ね、誰が先に契約して生産スロットを確保するかが輸出戦の最大の鍵になる。KAIは年産50機以上を目標に設備拡充を進めているが、それでも2030年代中盤までは「先に契約した国から納入する」というルールが適用される可能性が高いという分析が出ている。

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「コストパフォーマンス首位」が生んだ逆転劇

KF‑21の強みは単に「自国製だから」ではない。機体価格は概ねF‑35の半額程度と見積もられ、ラファールやユーロファイター タイフーンよりもはるかに安価でありながら、4.5世代相当の超音速性能やレーダー、電子戦能力を備えていると評価されている。FA‑50で実証された運用・整備の経験や、沙川(サチョン)・예천に続く統合訓練・整備のエコシステムを考慮すれば、東南アジアや中東の諸国にとって「資金、戦力、訓練、産業参加を総合的に考慮した現実的な選択肢」になる。

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残る教訓:「開発初期に1ウォンでも節約すれば、完成品では10ウォンを余分に払う」

インドネシアがKF‑21共同開発の分担金約6000億ウォンをめぐって支払いを長年先延ばしにし、結果として6兆ウォン超と評価される技術や試作機、優先権を失った事例は、防衛産業協力における典型的な教訓として残るだろう。逆に韓国側は、この経験を通じて「最後まで資金を支払ったパートナーにのみ技術・生産参加を保証する」という原則を国際的に印象づけ、KF‑21は無事故での開発と量産の早期転換により、東南アジア・中東・ヨーロッパの空を狙う新たな輸出プラットフォームとしての地位を築き始めている。