IEA、戦略備蓄油4億バレル放出の共同行動を決議
4年ぶりの国際協調、韓国の放出量は過去最大規模
4年ぶりの国際協調、韓国の放出量は過去最大規模

産業通商部は11日、「IEAが緊急理事会で提案された備蓄油放出の共同行動(Collective Action)を満場一致で決議したため、韓国は計2246万バレルを割り当てられ放出する予定だ」と発表した。韓国に割り当てられた量は全体の約5.6%に相当する。IEAは加盟国の総消費量に占める各国の割合に応じて放出量を決定した。
韓国の今回の放出は過去最大規模だ。2022年のロシア・ウクライナ戦争時にIEAの勧告で二度に分けて放出した備蓄は1165万バレルにとどまった。それ以前の1990年の湾岸戦争時には494万バレルを放出している。産業部関係者は「具体的な放出時期と量は韓国の状況と国益の観点からIEA事務局と協議していく」と述べ、「今回のIEAによる国際協調は国際原油市場の安定に大きく寄与するだろう」と評価した。
実際、ドイツ、オーストリア、スペインなどの加盟国はIEAの勧告発表前後に相次いで備蓄油放出計画を明らかにした。日本はIEAの合意とは別に、早ければ16日から民間備蓄油15日分と国家備蓄油1か月分を放出する方針を示した。
IEAは声明で「備蓄油は各加盟国の状況に応じたスケジュールで市場に供給される予定であり、放出は最低2か月にわたって行われる」と説明した。IEAは1970年代のオイルショック時に主要石油消費国が供給危機に共同対応するために設立された国際機関で、米国・日本・英国・フランス・ドイツ・カナダ・オーストラリアなど32か国が加盟している。
IEA加盟国がここまで迅速に対応した背景には、ホルムズ海峡の自由航行がいつ再開されるか依然として不透明であることがある。ドナルド・トランプ米大統領は「戦争はほぼ終わりに近い」と宣言したが、実際にはイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)が「一滴の石油もホルムズ海峡を通過させない」と表明し、航行を試みる船舶を攻撃している。
イランの準国営タスニム通信によれば、この日IRGCは声明で「リベリア籍のイスラエル船『エクスプレス ルーム』がIRGCの警告を無視して航行したところ、イラン側の発射体に被弾して現場で停止した」と明らかにした。また、タイの運送業者に所属するコンテナ船『マユリ ナリ』もホルムズ海峡を横断しようとした際にイランの砲撃を受けたと伝えられている。