カン・ホドン農協中央会長の各種不正疑惑を深掘りしたMBC「PD手帳」の放送以降、農協中央会が匿名の内部告発者名簿を含む文書を報告用に作成していた事実が判明した。「関連人物に対する理解活動展開」など今後の計画が盛り込まれており、告発者の洗い出しを意図しているのではないかという懸念が出ている。農協側は一般的な報告文書にすぎず、摘発の意図はないと主張している。
メディア・オヌルの取材によれば、農協広報部は4月14日に放送されたMBC「PD手帳」の「カン・ホドン会長と不正デパート」放送以降、関連の報告文書を作成した。カン会長の現金授受疑惑、裏金形成疑惑、農協側のメディアおよび国会に対するロビー活動など、MBCの放送内容が報告用文書として整理されていた。
広報部は「主要インタビュー/内部告発内容」というページを別途設け、放送に登場した人物とその主要発言を整理した。農協を批判した教授、弁護士、国会議員らの名前が、トンヨン農協の職員、トンヨン農協の退職者、農協の元役員など、匿名の前・現職農協関係者の名前と並んで記載されていた。
広報部は今後の対応計画として「放送に言及された関連人物に対する理解活動展開」を挙げた。批判的な発言をした専門家を懐柔したり、内部告発者を洗い出して口を封じようとしているのではないかという疑念が生じる箇所だ。
MBC「PD手帳」に告発したA氏は、「放送に出た人々が名簿として整理されているのを見て、知人や友人、家族を総動員して脅すこともできるだろうと考えた」と述べ、「PD手帳は取材源保護のために代役を立ててうまく処理してくれたが、話し方まで分析されて何とかして突き止められるのではないかと心配だった」と語った。
農協広報部の関係者は17日の電話で、「放送を見ていない可能性のある方々のために放送内容をそのまま要約したにすぎない」と述べ、「放送以外の事項を付け加えたわけでもないし、否定的なインタビューや内部告発だけを抜き出したわけでもない」と説明した。
文書中の「関連人物に対する理解活動展開」の意味を問われると、広報部関係者は「農協関連の否定的な報道で顔が映った方や、他の場面で本意でなく出演された方々の気分を害する可能性があるため、謝罪するという意味だ」と述べ、「この文書で告発者をどうやって探すのか。そうした意図は全くなかった」と釈明した。