【衝撃】大法院が「エックスマン」発言を無罪に!

パク・ジュンウ | 2026.03.11

引用:大法院ホームページキャプチャー
引用:大法院ホームページキャプチャー
アパート入居予定者非常対策委員会の活動中に同代表間で対立
相手を「施工会社のエックスマン」と呼び、侮辱罪で起訴
1・2審で罰金刑が言い渡されたが、最高裁は無罪の趣旨で破棄差し戻し
「日常的に使われる軽微なレベルの抽象的表現」

「エックスマン」という表現が内部の妨害者を指すとして侮辱に当たるとした控訴審の判断を、最高裁が覆した。

最高裁判所第2部(主審:オム・サンピル裁判官)は、A氏の侮辱罪上告審で罰金50万ウォン(約5万3,555円)を言い渡した原審を破棄し、事件を仁川地裁に差し戻したと10日に発表した。

A氏は2019年4〜7月、仁川中区のあるアパートの入居予定者非常対策委員会で活動していた際、同代表のB氏を「エックスマン」と中傷した疑いで裁判にかけられていた。

B氏と対立していたA氏は、入居者に対して「B氏が施工会社のエックスマンだ」と発言したとされ、侮辱の疑いで起訴されていた。

1審は「入居者が非常対策委員会を結成して活動するほど当時そのアパートに問題があり、A氏とB氏はともに同代表として複数の非常対策委員会業務を担当していた」として、「A氏は非常対策委員会の業務に関連してB氏の人格的価値を低下させるおそれのある行為をした」と判断した。

そのうえで「発言内容に照らすと社会的規範に反する行為であり、違法性がないと評価するのは難しい」として罰金70万ウォン(約7万4,977円)を言い渡した。

2審も「『エックスマン』は『施工会社から買収され、入居者を分断させる者』という意味で、人格的価値を低下させるに足る抽象的評価ないし軽蔑的な感情表現に当たる」として侮辱と認定した。ただし一部の発言は実際にあったとは認められないとして、罰金は50万ウォン(約5万3,555円)に減額された。

しかし最高裁の判断は異なる。

最高裁は「侮辱とは事実を摘示せず、人の外面的名誉を侵害するおそれのある抽象的判断や軽蔑的感情の表出をいう」としたうえで、「相手を不快にさせる程度の無礼で礼儀を欠く表現や、相手に対する否定的・批判的意見や感情を示しつつ日常的に使われる軽微なレベルの抽象的表現や罵倒が用いられた場合などは、特別な事情がない限り外面的名誉を侵害する表現とは認められず、侮辱罪の構成要件に当たらない」と判示した。

さらに「この事件の発言は、被告が同代表や非常対策委員として共に活動するアパートの入居者に対し、客観的に明らかな一定の前提事実に基づいて、被害者の行為や振る舞いについて疑義を提起する目的で行われたもの」とし、「被害者に対する否定的・批判的意見や感情を示しつつ、日常的に用いられる軽微なレベルの抽象的表現を用いたにすぎず、客観的に被害者の外面的名誉を侵害する侮辱行為に当たるとは認めにくい」と説明した。

「エックスマン」という語はもともと1963年に米マーベル・コミックスの漫画に登場するヒーロー集団を指す言葉だったが、国内では2003年から放送されたバラエティ番組『Xマン』の人気を受けて「内部の敵や共同体の内部で混乱を引き起こす者」という意味で広く使われるようになった。