政府、2040年までに電力の20%を原子力で賄う目標
日立、GEと手を組み米国でSMR建設を計画
強化された安全設計・部品競争力が強み

31日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)によれば、この変化の背景には政策転換がある。日本政府は昨年初め、福島事故以降維持してきた原発縮小の方針を14年ぶりに事実上撤回し、原子力と再生可能エネルギーを含む脱炭素電源の活用を拡大すると表明した。2040年までに電力の20%を原子力で賄うという目標も掲げた。さらに、既存の沸騰水型原子炉(BWR)より安全性の高い次世代炉5種類の開発ロードマップを示し、産業再建の方向性を具体化した。
鈴木和人・東京大学教授は「今後5年以内に原発の再稼働はほぼ完了するだろう。その頃にはSMRのような新技術が成熟し、コストが下がる」と予測している。
こうした政策支援を受け、企業側も迅速に動いている。日本の主要な原子力関連企業はSMRの開発と商業化を加速し、市場の主導権を握ろうとしている。既存の大型原発設計で得た経験と精密重工業の製造技術を基盤に、次世代炉競争へ再参入を図っている。韓国が納期遵守と建設の面で強みを持つ一方で、日本は福島以降に強化された厳格な安全設計と素材・部品の競争力をマーケティングの柱に据えているという分析がある。
日本の原発部品メーカーIHIは3年間で200億円(約1900億ウォン(約200億8,490万円))を投じ、格納容器や圧力容器など核となる部品の生産拡大に乗り出している。これらの部品は原子炉の炉心や周辺設備を保護し、安全性を高める装置だ。厚鋼板やステンレス鋼板の使用に加え、鉄筋コンクリート加工技術が求められるため、こうした生産が可能な企業は世界的にも極めて限られている。IHIは米SMR企業ニュースケール・パワーにも出資し、立場を強化している。ニュースケールの最高財務責任者(CFO)、ラムジ・ハマディ氏は「日本はサプライチェーンと生産の面で極めて重要なパートナーだ」と評価している。
海外プロジェクトへの参加も本格化している。日立製作所と米ゼネラル・エレクトリック(GE)の合弁、GEヴァーノバ日立はテネシー州やアラバマ州などでSMRを建設する予定だ。先月行われた米日首脳会談で日本側はこのプロジェクトに400億ドル(約6兆3,908億8,120万円)(約60兆ウォン(約6兆3,426億円))を投資すると表明した。GEヴァーノバ日立はカナダ・オンタリオ州でもSMR建設の承認を得ており、2030年の稼働を目指して事業を進めている。