絶体絶命の燃料費、ハイブリッドSUVで乗り切れるのか?

クォン・ジェイン | 2026.03.11

引用:現代自動車
引用:現代自動車
中東情勢の不安で国際原油価格の変動が拡大する中、大型スポーツユーティリティ車(SUV)市場でもハイブリッドモデルが注目を集めている。これまで大型SUVは広い居住空間と安全性が強みだったが、燃料費の高さが弱点だった。ハイブリッドの登場でその図式が変わりつつある。

完成車業界によると、ハイブリッドSUVの需要は年々急速に伸びている。内燃機関モデルに比べて燃費が良いことが販売増につながっていると見られる。

代表例は現代自動車の大型SUV「ディ・オール・ニュー・パリセード・ハイブリッド」だ。内燃機関モデルに比べて年間で数十万ウォンの維持費を節約できるため、高油価期に魅力的な選択肢になっている。実際、先月のパリセードの国内販売は合計3081台で、そのうちハイブリッドが2023台と全体の過半を大きく占めた。

最大の利点は燃料費の削減だ。年間1万5000km走行を想定すると、年間の燃料費は約90万ウォン(約9万6,399円)節約できる計算になる。スマートストリーム ガソリン2.5ターボを搭載した内燃機関モデルは、ソウル地域のガソリン平均価格(ℓ当たり1835ウォン(約197円))を基準に年間約284万ウォン(約30万4,192円)の燃料費がかかる。

一方、スマートストリーム ガソリン2.5ターボ ハイブリッドに高出力デュアルモーター(P1+P2)を組み合わせたハイブリッドモデルは、複合燃費14.1km/ℓを記録する。同一距離を走る場合、年間燃料費は約195万ウォン(約20万8,865円)程度に抑えられる。

特に市街地走行の比率が高いほど電動モーターの介入が増え、実燃費差はさらに拡大する。もしガソリン価格がℓ当たり2000ウォン(約214円)を超えれば、節約幅は年間100万ウォン(約10万7,110円)に達する可能性がある。

整備費の削減も顕著だ。車重が約2トンに達する大型SUVはブレーキパッドやディスクの摩耗が早い傾向にあるが、ハイブリッドは制動時の運動エネルギーを電気に変換する回生ブレーキを積極的に活用するため、物理的なブレーキ使用が大幅に減り、ブレーキパッド交換の周期が内燃機関車に比べて2〜3倍に延びる場合もある。走行環境によっては廃車まで交換しない例もある。

エンジンオイル交換の間隔も延びる。市街地の渋滞区間や低速走行ではエンジンを停止してEVモードで走行するため稼働時間が短くなり、エンジンオイルやフィルターなど主要な消耗品の交換周期が自然に長くなる。さらに、公共駐車場の50%割引や空港駐車場の割引などの環境車優遇を考慮すると、年間20万〜30万ウォン(約5万3,555円)程度の追加的な維持費削減効果も期待できる。

購入時の価格だけでなく維持費や中古車価値まで含めた総所有コスト(TCO)の観点で見ると、3年で黒字転換するケースもあるとメーカー側は説明している。

ディ・オール・ニュー・パリセードのエクスクルーシブトリム基準でハイブリッドは4968万ウォン(約532万1,225円)と、ガソリンモデルより約521万ウォン(約55万8,043円)高い。しかし3年後に中古車として売却する際、ガソリンモデルは3113万ウォン(約333万4,334円)(残存価値70%基準)、ハイブリッドは3478万ウォン(約372万5,286円)と見積もられ、ハイブリッドの方が約365万ウォン(約39万952円)多く回収できる。これに3年間の維持費節約額約360万ウォン(約38万5,596円)を加えると、最終的に約204万ウォン(約21万8,504円)のコスト優位が確保される計算になる。

もう一つの特徴は、主に電気自動車で提供されてきたV2L(Vehicle to Load)機能を備えている点だ。最大3.6kWの電力を外部に供給できるため、キャンプや車中泊で電子レンジやコーヒーポット、プロジェクターなどを使用できる。別途150万〜200万ウォン(約37万4,885円)程度の大容量ポータブル電源を購入する必要がなく、追加費用の削減につながる。 권제인 記者