どこかへ行きたくなったら、この時期は他のことをすべて置いて、韓国内の休養地に目を向けるべきだ。意味のある仕事はいったん脇に置き、役に立たないことに没頭する時間も必要だ。つまり、休息が必要なときに行くのにふさわしい国内の旅先を紹介する。
海のリゾート地
休養の王道は海だ。青い海を眺めながらぼんやり過ごしたいなら、江陵と束草が適している。東海は飾り気がない。心地よい風と開けた爽快な景色をそのまま届けてくれる。また、束草は新鮮な海産物や食べ物が豊富だ。現地での味覚を合わせて楽しむとよい。
もう少しアクティブな海の休養地を求めるなら釜山も選択肢だ。海雲台、広安里、影島など、見どころが集まっている。一方で異国情緒を味わいたいなら南海を薦める。ドイツ村や段々畑など、思わぬ発見がある国内の宝石のような場所だ。
島のリゾート地
もっと深く休みたいときは、遠い海外より国内の島に目を向けるといい。島旅は高く感じても、海外よりは費用を抑えられることが多い。代表的なのは済州だ。バスやタクシー、レンタカーに頼り切らず、自分の足で隠れたカフェやオルム(小さな丘)を歩いて済州の別の魅力を探してほしい。そうしてこそ、本当の済州旅行が楽しめる。空港から始まるオルレ路もおすすめだ。
済州まで行く余裕がないなら、慶尚南道の巨済島や統営も良い。多島海の風景はただ眺めているだけで心が落ち着く。本気で非日常を求めるなら鬱陵島を薦める。食費に不満があるなら陸地から食料を多めに持ち込むのも手だ。しかし、鬱陵島が見せる圧倒的な絶景は国内でも類を見ないレベルで、その苦労は十分に報われる。
山のリゾート地
山の静けさを求めるなら、江原道は外せない。平昌と旌善は最良の安息地だ。標高が高いため夏でも涼しく、山腹のリゾートでしっかりエネルギーを回復できる。
平昌がやや遠いなら、忠清道の堤川も候補に入る。清風湖周辺は落ち着いた魅力がある。全羅南道の潭陽も素晴らしい。まっすぐに伸びる竹林の道は真夏でも涼しく、日常に疲れた心をすっと洗い流す体験を与えてくれる。
温泉のリゾート地
究極の休息は温泉である。両親を連れて行ってもいいし、一人で訪れてもよい。温かい湯にじっくり浸かり、何も考えずに過ごす時間は格別だ。特に有名な国内の温泉といえば忠清南道の牙山(アサン)だ。このほか、忠州の水安堡(スアンボ)温泉は、王が訪れたという記録があるほど湯の評判が良い。
国内の温泉名所として、慶尚北道・蔚珍(ウルジン)の徳久温泉も見逃せない。人工的に汲み上げるのではなく地中から湧き出る、国内唯一の露天源泉であり、水の力が確かに違う。茂る応峰山の麓で味わう熱い湯は、一年分の疲れを一気に吹き飛ばすに足る。
休める自分だけの旅先は遠くにあるわけではない。涼やかな波の音が恋しいなら海へ、あるいは島、山、温泉へ向かえ。画面の中の華やかな観光地に惑わされず、自分だけの旅先を見つけてほしい。