不安を超える音楽の力、エロイカ演奏会

カン・ボラ記者 | 2026.04.27

釜山市立交響楽団は4月24日(金)19時30分、釜山コンサートホールで第630回定期演奏会「エロイカ(EROICA)」を開催する。

\"\"

今回の公演は、古典主義の均衡から出発しロマン主義へと拡張していく流れの中で、不安や緊張を乗り越えようとする人間の意志を照らし出す舞台となる。

釜山市立交響楽団は第630回定期演奏会で副指揮者ペク・スンヒョンの指揮とピアニストのキム・ダソルを迎え、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番とベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」を演奏する。モーツァルトのピアノ協奏曲第20番は、古典主義の形式の中では稀に見られる陰鬱な感情と内面の緊張をたたえている。

続くベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」は、従来の枠を超える規模と展開で、一人の人間が試練に直面し自己を乗り越えていく過程を壮大な音楽で描く。今回の公演は、不安や亀裂の中から新たな方向を切り開く人間像を示す舞台になるだろう。

指揮を務めるペク・スンヒョンはソウル芸術高等学校、ソウル大学を経て、ドイツ・ニュルンベルク国立音楽大学大学院でオーケストラ指揮と合唱指揮の修士号をそれぞれ取得した。その後、デトモルト市立劇場管弦楽団や江南シンフォニーオーケストラをはじめ国内外の多くのオーケストラを指揮し、多彩な音楽世界を示してきた。

また古典音楽のみならず現代音楽にも深い関心を持ち、TIMFアンサンブル、ソウルモダンアンサンブル、アンサンブルウィロなどと共にカン・ソクヒ、ペク・ビョンドンらの韓国現代創作作品を指揮してきた。さらに釜山大学や徳成女子大学などで後進の育成にも力を注ぎ、2023年から釜山市立交響楽団の副指揮者兼釜山市立青少年交響楽団の首席指揮者を務めている。

\"\"

共演するピアニスト、キム・ダソルは16歳で名古屋国際音楽コンクールを制して頭角を現した。ドイツの指揮者ザンデルリングとのドイツ全土ツアーを経て本格的に欧州の舞台で注目され、チョン・ミョンフンやアラン・ギルバートら巨匠と共演してきた。

室内楽奏者としても活発に活動し、平昌大関嶺音楽祭、米国マールボローフェスティバル、ドイツ・キッシンゲン夏期音楽祭など多数のフェスティバルに毎年招かれ、著名な演奏者たちと共演を重ねている。ライプツィヒ国立音楽大学で教授を務めた経験があり、現在はソウル大学音楽大学の教授として後進の育成に努めている。

本公演は現在全席完売で、残席の有無は釜山コンサートホールのホームページで随時確認できる。