アメリカの原子力や航空・宇宙分野を研究していた科学者10人余りが相次いで死亡または行方不明になったことで、この疑惑が国際的な関心事として浮上した。
当初、米フォックス・ニュースなどが報じた際には、ソーシャルメディア(SNS)上のミーム(meme・流行コンテンツ)程度の話題で、「陰謀論」や「怪しい」といった反応にとどまっていた「科学者の連続死亡・失踪」だが、単なる疑惑を越え、ついにはドナルド・トランプ米大統領が主宰したホワイトハウスの対策会議で取り上げられた。議会は20日(現地時間)に「今回の問題を国家安全保障上の脅威と見なし、優先的に対処している」と表明した。結局、連邦捜査局(FBI)が事実上の公式捜査に着手したことで、疑惑は国際的な関心へと急速に拡大している。
20日(現地時間)付の米政治専門メディア『ザ・ヒル』や週刊誌『ニュースウィーク』によれば、2022年以降、米国内で11人の科学者が死亡または行方不明になっている。その中には、NASAの研究員3人や、世界初の核爆弾を製造したロスアラモス国立研究所の研究員2人が含まれる。彼らは主に核技術や惑星・小惑星を含む天体、ジェット推進体など、宇宙や国防分野の研究に関わっていた。
とくに核兵器向け非核部品を製造していたスティーブン・ガルシアは、昨年8月にニューメキシコ州アルバカーキの自宅を出る姿が最後に目撃された。宇宙分野の研究を専門とするフランク・マイワルドは2024年7月にロサンゼルスで死亡したが、死因は公表されていない。
NASAと共同で外惑星周辺で水を発見したカリフォルニア工科大学(Caltech)の天体物理学者カール・グリマイアは、今年2月に自宅の玄関先で銃撃を受けて死亡したと報じられている。マサチューセッツ工科大学(MIT)でも昨年12月、核物理学者ヌネ・ルレイロが自宅で銃撃され死亡したと伝えられている。
エネルギー省(DOE)傘下の主要科学研究所があるニューメキシコ州ロスアラモスの行政補助員メリッサ・カシアスは昨年6月に自宅で行方不明になった。この研究所で働いていた元職員アンソニー・チャベスも昨年4月、自宅を出る姿を最後に行方が分からなくなっている。
退役空軍将官ウィリアム・ニール・マキャスランドは今年2月、ニューメキシコ州の自宅を出た後に行方不明になった。彼は在職中に機密の宇宙兵器プログラムを統括しており、彼が研究責任者を務めたオハイオ州デイトン近郊のライト・パターソン空軍基地には、ニューメキシコ州ロズウェルで発見されたという「異星人の残骸」の一部が保管されているとの噂もあり、疑惑が膨らんでいる。2023年7月には、小惑星軌道実験などNASAの重要任務に参加したマイケル・デイビッド・ヒックスが59歳で亡くなっている。
米メディアが指摘する科学者らは皆、原子力、航空・宇宙、あるいは未確認異常現象(UAP)研究に関わる人物だ。これを受け、FBIは外国のスパイ活動など複数の可能性を念頭に置いて捜査を進めている。共和党所属のジェームズ・コーマー下院監督委員長は今回の事件について、「議会はこの件を国家安全保障の脅威と見なし、非常に懸念している。何らかの陰謀が進行している可能性が高いように見える」と述べた。
さらにトランプ大統領は17日、アリゾナ州の保守団体イベントで未確認飛行物体(UFO)に関連して「非常に興味深い文書を多数発見した」と語り、「近いうちに最初の文書公開が始まり、皆さんはその現象が事実かどうかを確認できるだろう」と強調した。
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