陸軍長官ドリスコル後任の検討説を巡り
側近のジョージ陸軍参謀総長を突如解任
将官級の職務排除で対立が表面化
側近のジョージ陸軍参謀総長を突如解任
将官級の職務排除で対立が表面化
ピート・ヘグセス米国防総省(戦争省)長官は、イランとの交戦下においても将官の更迭を相次いで断行し、内部対立を激化させている。イランとの衝突が8週目に入る中、陸軍参謀総長の解任や上級将官の職務排除が行われ、ヘグセス長官が競争相手として台頭したダニエル・ドリスコル陸軍長官の影響力を削ごうとしたのではないかとの見方が浮上している。 19日(現地時間)のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によれば、ドリスコル長官は今月16日、議員らに対してランディ・ジョージ前陸軍参謀総長に好意を示していた。ジョージ前総長は今月初め、38年の軍歴を持つとしてヘグセス長官により解任されたが、ドリスコル長官がその件について気にしていないように見えたためだ。ドリスコル長官は「驚異的な変革型リーダーであるジョージ総長を尊敬している」と述べたと伝えられている。
米国とイランが交戦している最中に参謀総長を解任するのは異例だ。当時、ヘグセス長官は陸軍を統括するドリスコル長官に対して解任の事前通告を行っていなかったとされる。退役海軍少将で民主主義守護財団(Democracy Defense Foundation)上級研究員のマーク・モンゴメリーは「戦時において陸軍の上級指導者を解任して別の人材を入れるのは理解に苦しむ」と批判している。
昨年1月に就任したヘグセス長官とドリスコル長官は度重なる衝突を続けてきた。ワシントン・ポスト(WP)は、就任直後、JDバンス副大統領と近い関係にあるドリスコル将軍がドナルド・トランプ大統領の陸軍訪問の手配を提案した際にヘグセス長官と口論になったと報じている。
昨年11月、トランプ大統領がウクライナとロシアの平和交渉をヘグセス長官ではなくドリスコル長官に任せたことで、両者の神経戦はさらに激しくなったという。内部関係者は、ヘグセス長官がトランプ大統領がドリスコル長官を自分の後任として考えていることを懸念していたと述べている。
今年2月、ドリスコル長官がヘグセス長官に昇進名簿を報告する場面は1時間を超える激論に発展し、名簿は決着しなかったと伝えられている。報道によれば、ヘグセス長官が黒人と女性の将校を除外するよう要求し、ドリスコル長官がこれを拒んだため対立が激化したという。
昇進名簿を巡る不和が報じられると、ヘグセス長官はドリスコル長官側近のジョージ前総長が記事を漏らしたと疑い、ジョージ前総長に辞任を要求したとされる。同時に、ドリスコル長官の解任説が行政内に広がり、ヘグセス長官の首席報道官ショーン・パネルは関係者に対して、ヘグセス長官がドリスコル長官を解任した後に自分を陸軍長官に指名すると語ったとの話まで伝わった。論争が拡大すると、ドリスコル長官は今月7日、WPに声明を出して「陸軍長官職を辞するつもりはない」と明言し、事態の沈静化を図った。
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