韓国がAI防衛産業の中心に!

ハルト | 2026.05.10

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「韓国ほど速く、未来志向な国はない」と米AI防衛企業

米AI防衛企業アンドゥリル・インダストリーズは、韓国の防衛産業と協力関係を急速に拡大している。大韓航空とは自律型無人航空機を、HD現代とは無人水上艦・無人潜水艇を、現代ロテムとはAIを基盤とする有人・無人複合(MUM-T)指揮統制システムを共同で開発しており、米国のAIソフトウェアと韓国の製造力が結合する新たな戦場の連携が生まれつつあるとの評価が出ている。ソウルのフォーシーズンズホテルで開かれた記者会見で、共同創業者兼CEOのブライアン・シュンプは「韓国ほど速くて未来志向な国はなかった」と述べ、韓国の製造力と防衛技術を考えれば投資は当然だと語った。

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大韓航空とは「1年で」自律型無人機の飛行試験

アンドゥリルはこの1年で大韓航空との協力により、AIを搭載した自律型無人機の試験飛行を国内で成功させた。大韓航空の無人機3機にアンドゥリルのAI戦場プラットフォーム「ラティス(Lattice)」を搭載し、遠隔操縦なしで自律的に任務を遂行する方式で飛行試験を実施した。シュンプCEOは「1年で試作機の飛行実験まで到達したのは、防衛産業界では前例が乏しい速度だ」と強調した。大韓航空とアンドゥリルは既に韓国型無人機の共同開発、アンドゥリル製品のライセンス生産・アジア太平洋地域への輸出、韓国内での『アジア無人機生産拠点(Arsenal South Korea)』構築を含む協力合意を結んでおり、今回の試験飛行は長期的なパートナーシップの第一段階と位置づけられている。

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HD現代とは無人水上艦・無人潜水艇へ協力を拡大

造船・海洋分野ではHD現代との協力が軸となっている。両社はHD現代の艦船設計・建造・自律航行(Vessel Autonomy)技術と、アンドゥリルの自律任務遂行システム(Mission Autonomy)を組み合わせ、自律無人水上艇(USV)事業を推進している。蔚山造船所で試作艦を建造し、10月の進水後に米国沿岸で試験航行を行う計画だ。さらに先月、米ワシントンD.C.で開かれた海洋航空宇宙展示会(SAS 2026)では、水上の協力を水中へも拡大する形で「先進無人潜水艇システム共同開発」のMOUを締結し、水上・水中の無人戦力を網羅するパートナーシップへと進化している。

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現代ロテムとはMUM-T向けAI指揮統制システムを構築

地上戦域では現代ロテムとのAI基盤の有人・無人複合(MUM-T)統合指揮統制システム構築が注目される。アンドゥリルと現代ロテムは業務協約(MOU)を結び、現代ロテムの無人プラットフォームや戦車・装甲車などの地上兵器体系にラティスを適用することで、多数の有人・無人戦力を一つのネットワークに束ね、リアルタイムで状況を把握し自律的に任務を遂行できる指揮統制システムの構築を目指している。防衛分野では単なる遠隔操縦を超え、ドローンや無人地上車両が自ら標的を探知して経路を計画し有人戦力を支援するMUM-Tの概念が広がっており、米国のAIとK防衛プラットフォームが結びつく代表例とされる。

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戦場を一つにする「ラティス」…「結局はソフトウェアの競争」

アンドゥリルが掲げる核心競争力はハードではなくAIソフトウェアにある。ラティスは数千のセンサーやプラットフォームから入るデータをリアルタイムで統合・分析し、ドローンやUSV、戦車、レーダーなどを一つの「戦場ネットワーク」として接続するAI基盤の指揮統制プラットフォームだ。シュンプCEOは「今日の戦場の勝敗は、圧倒的な情報の中でいかに迅速かつ正確に判断できるかに懸かっている」と述べ、「ラティスは人間が処理してきた情報分析を自動化し、指揮官が重要な決断に注力できるようにすることを目標としている」と説明した。個々の武器性能だけで競う時代から、ソフトウェアが戦場全体の運用を統合する時代へ移行するというのがアンドゥリルの構想だ。

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「韓国は数十年かかる仕事を1年でやる」

アンドゥリルが韓国に特に注力する理由として、まず挙げられるのは「開発・生産の速度」だ。シュンプCEOは「韓国の企業の動きは、欧州のどの地域と比べても速い」と指摘し、「他国で数十年を要する工程を1年でプロトタイプ段階まで引き上げるのは、防衛産業では稀有なことだ」と語った。昨年4月に韓国支社『アンドゥリルコリア』を設立して以降、1年足らずで大韓航空、HD現代、現代ロテムと具体的な試作機・試作艦の開発やMUM-T体制構築のMOUを相次いで締結した事実が、この評価を裏付けている。

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「販売市場」ではなく「供給網の拠点」と見なす韓国

アンドゥリルは韓国を単なる武器の販売市場としてではなく、グローバルな供給網の中核拠点として育てる計画も明らかにしている。記者会見でシュンプCEOは「韓国にも供給網を構築し、最終的にはグローバルな供給網の体系に組み込みたい」と述べ、将来的な国内生産施設の設立可能性にも言及した。大韓航空とはアジア太平洋向けの無人機生産・輸出、HD現代とは米国・韓国向けの有人・無人艦艇共同開発、現代ロテムとはAI指揮統制システムの共同開発など、双方向の協力構造が整っており、韓国が米国や英国、オーストラリアと並んでアンドゥリルのグローバルネットワークの一角を担うとの見方が出ている。