東南アジア産の紫色のヤマイモの一種…色味 「鮮やか」
アントシアニン・ビタミンCなどの各種栄養成分 「豊富」
フランチャイズ店舗などでウベメニューの発売が続いている
【アジアタイムズ=リュ・ホンミン記者】 抗酸化成分のアントシアニンに加え、食物繊維やビタミンC などが豊富なウベ(Ube)は「スーパーフード」と評される。最近、カフェやベーカリー、コンビニを中心にウベを使ったデザートやドリンクが急速に広がっている。抹茶が緑色を武器にトレンドとなったように、今回は鮮やかな紫色を前面に出した商品が相次いで登場し、消費者の注目を集めている。
ウベはフィリピンなど東南アジアで栽培される紫色のヤマイモの一種だ。紫芋に似た風味を持つが、色味は紫芋よりもさらに鮮やかな点が特徴だ。抗酸化成分であるアントシアニンをはじめ、食物繊維やビタミンC などが豊富なことがウェルネス志向と結び付き、「スーパーフード」的なイメージを強めており、SNSでの発信を好む層の関心を集めている。
ウベの人気は抹茶の流れと似ている。抹茶はそのほろ苦さと緑の色味でドリンクやケーキ、パンなどへ広がり、自然由来の原料で「健康的なデザート」というイメージを前面に出して定着した。市場は色味やコンセプトで差別化できる新素材を求め、鮮やかな紫色を前面に出したウベが新たな選択肢として浮上した。
ウベを活用した新製品の投入も相次いでいる。これまで個人経営のカフェを中心に広がってきたウベメニューは、今やフランチャイズ店舗やコンビニなど食品業界全体へ波及している。トゥーサムプレイスとノティドは今月初めにウベを使ったデザート・ドリンクを発表し、スターバックスコリアもウベのバスクチーズケーキを発売した。ダンキンも最近、ワンダーズ店舗限定でウベドーナツ2種とドリンク1種を投入した。
こうしてウベメニューが業界全体で相次いで登場する中、周囲でも鮮やかな紫色に惹かれて実際に購入するケースが目立つ。一方で期待と味が異なり落胆したという声もあり、購入後の評価は「ビジュアル」と「味」の間で割れている。
AさんはSNSで流行していて、特に色味と「ウベ」という初めて見る名前が目に留まり、一度購入してみたと話す。一度は体験してみる価値があると感じたという。
一方、Bさんは色味が独特で気になって注文してみたが、ほのかに甘く香ばしい味で、気軽に食べるには悪くなかったと振り返る。強く印象に残る味ではなかったとも述べ、色味もブルーベリードリンクと大差ない気がするので、わざわざまた探すことはないだろうと付け加えた。