外食物価の上昇と忙しい日常の中で、家庭で手軽に食事を済ませようとする消費者が増え、簡便食への需要が急速に拡大している。保存が容易で調理が簡単な冷凍食品は、この流れの中で代表的な食事の選択肢として定着している。
最近では単なる利便性を超え、調理後にも味や食感がどれだけ忠実に再現されるかが重要な評価基準となり、冷凍食品は完成形の食事へと進化している。
◇ 技術が生んだ進化…完成形簡便食の競争が本格化
こうした変化は製品全体に広がっている。冷凍麺は外食メニューを家庭で再現できる代表的な例だ。
麺・ソース専門企業の麺愛では、麺を伸ばし叩く工程で食感を作り出し、ソースや具材を最適な状態で急速冷凍する手法により品質維持に注力している。こうした工程を通じて、調理後にも比較的安定した食感と風味を実現することに重点を置いている。

冷凍食品の高度化は特定のカテゴリーに限られない。新世界フードのベキアエヌボの冷凍サンドイッチは、簡便な調理でも安定した食感を実現する製品群として挙げられる。東遠F&Bも餃子中心の既存市場から一歩進み、点心製品を投入してラインナップを拡大している。これらは外食メニューを家庭で手軽に再現しようとする需要に応えた事例である。
近年は調理プロセスや使用体験そのものを簡素化する試みも続いている。小分け包装をひとつのパウチに統合して保管効率を高め、包装材を削減することで利便性と実用性を同時に改善する製品がある。さらに、解凍や発酵工程自体を省く技術の登場により、調理時間の短縮や工程の簡略化が進んでいる。
また、製品群は食事を越えて拡張する傾向がある。ある食品企業は牛乳などの原材料を活用した冷凍デザートを投入し、カテゴリーを広げている。ロッテウェルフードも最近、乳製品を活用した冷凍デザートを発売し、手軽に楽しめるデザート市場を狙っている。
こうした冷凍食品の変化の背景には技術の進歩がある。急速冷凍は食材を素早く凍らせて組織の損傷を最小限に抑え、解凍後も食感と風味を維持する手法である。これにより冷凍食品は単なる保存食品を超え、品質を重視した“食事”として認識され始めている。
◇ 市場拡大・グローバル展開…K-フードとして領域を広げる冷凍食品
この流れは韓国国内を超えて海外市場にも広がっている。冷凍食品は利便性と品質を兼ね備えた食事形態として定着し、需要層を拡大。K-フード拡散と相まって輸出品目としての可能性も高まっている。
特に冷凍キンパは、最近のK-フード輸出品目の中で成長が顕著な分野だ。CJ第一製糖が2023年に投入したビビゴ冷凍キンパは現在、米国、欧州、日本など25か国で販売され、累積販売数は800万個を超え、年平均売上成長率は約130%に達している。製品群を拡大し現地市場攻略を強化している。生産面では自動化設備の導入を通じて工程効率と品質の均一化を図る動きが続いている。
業界では今後、冷凍食品市場の競争が一層激化すると見ている。業界関係者は「冷凍食品はもはや単なる利便性を超え、レストラン水準の味と品質を実現する方向へ再編されつつある」と指摘し、「今後の勝負どころは、どれだけ『出来たての料理』に近い体験を提供できるかにかかっている」と語っている。
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