オープンAIはサイバーセキュリティ特化の新モデル「GPT-5.4-サイバー」を前面に押し出し、米政府や主要同盟国との協力を拡大している。
米メディアのAxiosは22日(現地時間)、オープンAIが最近一週間にわたり米連邦機関や州政府、そして米・英・加・豪・NZのファイブアイズ加盟国を対象に「GPT-5.4-サイバー」の機能を説明するブリーフィングを実施したと報じた。
とくにワシントンD.C.では、50人超の連邦政府サイバー担当者を集めたデモを行い、同モデルの実運用上の可能性を示した。
GPT-5.4-サイバーはアンソロピックの「ミソス」を意識して投入されたモデルだ。最新のフラッグシップモデルを基盤に、防御志向のサイバー作業向けに調整されている点が特徴で、システム脆弱性の検出、脅威分析、脆弱なコードの特定といった領域で高い性能を発揮すると期待されている。
ただし強力な機能の悪用リスクを考慮し、現時点では「Trusted Access(信頼できるアクセス)」プログラムを通じて検証済みの機関・企業に限定提供している。
オープンAIは公式サイトでサイバーモデルの利用申請も受け付けている。
同社は安全機能を強化したバージョンを広く提供する一方、セキュリティ専門家向けに拡張機能を開放するツートラック戦略を採用している。これにより地方公共機関や中小規模組織でも高度なセキュリティAIツールを利用可能にする計画だ。
また、オープンAIは政府機関との連携で優先的に主要ユースケースを発掘し、部門間で脅威情報を共有する仕組み構築にも注力している。とくに老朽化したシステムを抱え脆弱性管理に難航している公共部門で、AIの役割が大きくなると見られている。
このようにオープンAIはアンソロピックに比べ、サイバーセキュリティモデルの周知に積極的だ。アンソロピックのミソスは「Project Winglass」の40以上のパートナーや英国など一部の政府を除き、まだ一般的なアクセスは許されていないとされる。
パク・チャン記者 cpark@aitimes.com