【衝撃】現代ロテム、イスラエルでの鉄道事業に挑む!

チェ・ヨング記者 | 2026.03.12

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現代ロテムが中東のインフラ強国イスラエルで、鉄道と防衛産業を横断する重要な戦略パートナーとしての地位を固めつつある。

とりわけ、韓国とイスラエルの軍事・技術的な信頼関係が、総額70兆ウォン(約7兆4,977億円)規模とされる「テルアビブ・メトロ・プロジェクト」受注に有利に働く可能性が指摘されている。

12日、鉄道業界と海外メディアによると、現代ロテムは現在、約2.8兆ウォン(約2,999億800万円)(20億ドル(約3,152億7,940万円))規模のエルサレム軽電鉄ブルーライン事業で有力な車両供給候補として現地当局と交渉を進めている。

当初、この事業は中国の大手鉄道車両メーカーである中国中車(CRRC)に落ち着く見込みだったが、安全保障面でのブラックリスト問題などにより契約が危機に陥った。結果、技術力と安全保障上の信頼性を兼ね備えた現代ロテムが事実上の唯一の代替候補として浮上した。

とくに、2024年のガザ地区の戦闘による情勢不安が続く中でも、現代ロテムがプロジェクト完遂の意思を示す公式書簡を相次いで送付し、イスラエル当局の信頼を獲得したことが転機となったとされる。

こうした信頼関係は、イスラエル史上最大のインフラ事業であるテルアビブ・メトロのプロジェクト参画に向けた足場になると見込まれている。

現代ロテムは総3路線、約150kmの地下鉄網を構築する約70兆ウォン(約7兆4,977億円)規模の同事業で、欧州企業との激しい受注競争に挑む構えだ。

現在は土木工事の入札(第1段階)が進行中で、車両供給やシステム構築を含む第2段階の入札は来年本格化する予定だ。

中国企業の排除に加え、昨年上半期から具体化した韓国政府主導の受注支援が現代ロテムに強い追い風を与えているとの評価が多い。

そこに、ラファエル(Rafael)などイスラエルの防衛企業との協力が安全保障上の信頼につながり、鉄道受注にポジティブなシナジーを生んでいる。

昨年9月、ポーランドで開かれた国際防衛展示会(MSPO 2025)で現代ロテムとラファエルは、韓国のK2戦車へ能動防御システム「トロフィー(TROPHY)」を統合・量産するための協力契約を締結した。

これはイスラエルの最先端防衛技術をK2戦車へ移植するという、高度な信頼関係を前提とする協業であり、現代ロテムが単なる製造業者を超え、イスラエルの国家安全を支える戦略的パートナーであることを示す事例となった。

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こうした厚い安全保障上の信頼は、中国企業が排除されたイスラエルの鉄道市場で、現代ロテムが欧州の競合と差別化する主要な要因になっている。

アルストム(フランス)、CAF(スペイン)、シーメンス・モビリティ(ドイツ)といった欧州勢も防衛協力カードを切る可能性はあるが、これらの企業が属する国々はイスラエルに武器を輸出する立場が強い。

一方で現代ロテムは、ラファエルと単なる売買関係を超え「技術統合パートナー」としての関係を築いており、より高度な協力モデルを構築している点が際立つ。

とはいえ楽観視ばかりできない側面もある。現代ロテムはイスラエル国内での鉄道建設や運行の実績が皆無の「新規参入者」であるため、冷静な評価が必要だという指摘もある。

アルストム、CAF、シーメンスらは既にイスラエル全土で多数の路線を受注・運行しており、強固な現地ネットワークを築いている。

彼らが先行して整備した保守体制や部品供給網は、イスラエル市場に初めて参入する現代ロテムが克服すべき実質的な参入障壁と見なされている。

欧州企業が既得権を守るために強力な牽制をかける中、現代ロテムが防衛分野で築いた信頼を、鉄道運行の安定性で実証できるかが勝負の分かれ目になるだろう。

国内防衛業界の関係者は「イスラエル側では、韓国の現代ロテムは自国の防衛技術を世界市場へ広げる有力なパートナーという認識が強い。ただし防衛と鉄道は生態系が異なるため、慎重に見極める必要がある」と語った。

国内の鉄道車両関係者は「現代ロテムがエルサレム軽電鉄ブルーライン事業で初のイスラエル受注を確定させれば、将来のテルアビブ・メトロ参入で有利な立場を築く転換点になる」と述べた。