モーターサイクルライセンスアパレルブランド、ピップスモーターサイクルが2026年春夏シーズン向けのアンバサダーコレクションを発表した。

コレクションは東京モーターショーを起点とするブランドのグローバルコミュニケーション戦略の延長線上にあり、単なる服の発表にとどまらず、各都市のローカル文化を再解釈するストーリーテリングコンテンツの強化に重点を置いている。
ブランドはモーターサイクルを単なる機械ではなく、都市の空間や物語を体験する媒介と定義し、そこを通じてブランドが目指す核心的価値を伝えようとしている。特に今回のキャンペーンは、モーターサイクルでソウルという都市に上陸した人物たちというテーマを軸に企画され、世界的なアーティストとともにブランドの世界観を深く掘り下げて見せる点が特徴だ。
世界的なストリートダンサー、キョウカと日本の俳優、カサマツ・ショウを単独アンバサダーに起用した。キョウカは昨年9月のブランドとのコラボレーションに続き再びアンバサダーを務め、ブランドとの緊密なパートナーシップを継続している。キョウカによるソウル向けのコンテンツは、ソウルの象徴的な場所の一つである東廟を背景に制作された。

東廟は過去と現在が交差し、未加工のエネルギーと独特の物語が共存する空間で、新しいものと古いもの、洗練された感性と荒々しい雰囲気が絶妙に混ざり合う地域的な特性を持つ。
キョウカはその空間性を基に自由なエネルギーを表現し、動きと解放というメッセージを視覚化した。撮影では東廟が持つ時間性と生の感覚をブランドのヴィンテージな美意識と結びつけ、ソウルの街特有のエネルギーを強調することに注力した。
カサマツ・ショウのコンテンツは清渓川やダバン、広蔵市場など、ソウルの情緒が色濃く残る場所を背景に制作されている。ここでは「知られているが簡単には認識されないスター」という独特の設定を通じて、大衆の中で存在感を保とうとする人物の都市的孤独を濃密に描写している。
特にこの映像は、カサマツが過去に韓国訪問時にSNSに残したエピソードがオンライン上でミームとして拡散した実例をモチーフにしており、観衆の興味を引く仕掛けを施している。映像では人物が人々に気づかれそうで気づかれない状況を繰り返し演出し、物語性を高めている。
写真=ピップスモーターサイクル