
【スポーツビズ=チャン・ハジュン記者】ソン・フンミンを相手に妊娠をでっち上げ金品を詐取した事件の控訴審で、検察は改めて重罰を求刑した。
ソウル中央地裁刑事控訴2-1部は11日、恐喝の容疑で起訴された20代女性ヤン某と共犯のヨン某の控訴審公判を行った。この日、検察は両被告の控訴を退け、1審判決の維持を求めた。
1審ではヤンに懲役4年、ヨンに懲役2年が言い渡された。検察はこの量刑が妥当であり、控訴審でも同様の処罰が必要だと主張した。
ヤン側は一部の容疑を認めつつ、追加の犯行は否認している。弁護側は、ヤンが3億ウォン(約3,213万3,000円)を恐喝で受け取った事実は認めるが、共犯と共に7000万ウォン(約749万7,700円)をさらに要求した恐喝未遂については無罪を主張している。
法廷に出廷したヤンは自身の行動を反省する姿勢を示した。「未熟な行動で過ちを犯した。許しを請いたい。ソン・フンミン選手にも申し訳ない」と述べた。
検察によれば、事件は2024年6月に発生した。ヤンとヨンはソン・フンミンに妊娠の虚偽を口実に脅迫し、これによって3億ウォン(約3,213万3,000円)を受け取った疑いがかかっている。その後、二人は妊娠と堕胎の事実を家族やメディアに伝えると脅して追加で7000万ウォン(約749万7,700円)を要求したとされる。

捜査で、ヤンが当初からソン・フンミンを標的にしていたわけではない事情も浮上した。検察は、ヤンが最初に別の男性を相手に同様の手口を試みたが反応が得られなかったため、ソン・フンミンに接近して脅迫を続けたと見ている。
当時、ソン側は選手としてのイメージや社会的評価への影響を懸念して金銭を渡したと伝えられる。しかし受け取った金はヤンがブランド品購入など個人的消費に充て、その後、恋人だったヨンとともに追加の金品を要求したため、最終的に捜査網にかかった。
1審は判決文でヤンの供述の信憑性を問題視した。胎児がソンの子だと信じていたという主張に一貫性が欠けると指摘し、受け取った3億ウォン(約3,213万3,000円)が一般的な妊娠中絶に伴う慰謝料の水準を大きく上回る点も強調した。
裁判所は特に有名人を狙った犯行を強く非難した。社会的地位を悪用して巨額を詐取した点で、罪質は極めて悪いと判断した。
共犯のヨンについても、単なる脅迫を超えて実際に行動に移し犯行を拡大しようとした点が問題視された。広告主や報道機関に事実を知らせようとするなど、脅迫を現実化しようとしたとされる。
今回の控訴審でも検察が1審の量刑維持を求めており、事件の最終判断は裁判所の決定に委ねられることになった。