スマート、中型リフトバック「#6」公開間近
メルセデス・ベンツとジーリの合弁でも販売不振続く
高価格路線とブランド混乱の克服が鍵

メルセデス・ベンツとジーリ自動車の合弁ブランド、スマートが新しいフラッグシップ「スマート #6」を投入し、起死回生を図る。モデルは4月の北京モーターショーで正式発表される予定で、先んじて外観写真が公開された。
スマート #6はブランド史上最大級のモデルで、中型リフトバックを採用するのが特徴だ。従来の小型シティカー像から脱却し、よりプレミアムなラインナップへ拡張する戦略が反映されている。
業界はこの新型が長期化する販売不振の流れを断ち切れるか注視している。
販売減少続く…ブランド危機は深刻化

スマートはここ数年、販売減少を止められていない。昨年の中国市場での販売は約3万台にとどまり、前年から7%減少した。今年に入って状況はさらに悪化している。
とくに今年1〜2月の販売は2,974台にとどまり、前年同期比で21.5%の減少を記録した。合弁後も目立った業績改善は見られない。
スマートは正確な販売数値を公表せず、市場対応に慎重な姿勢を崩していない。
高価格路線とブランドアイデンティティの混乱

スマート最大の課題は、高価格と不明瞭なブランドポジショニングだ。消費者には依然として1990年代に登場した2人乗りの超小型シティカーという印象が強く残っている。
しかし現在、スマートは中型クラスの電気自動車やハイブリッドへと拡大し、プレミアムブランドを目指している。その結果、市場の認識と製品戦略の間に乖離が生じている。
こうした混乱は消費者の選好を阻害し、ブランド競争力を低下させる要因になっていると分析されている。
「スマート #6」
性能とデザインで勝負

スマート #6は全長4,906mm、ホイールベース2,926mmの中型クラスの車体を持ち、プラグインハイブリッドのパワートレインを採用する。1.5リッターターボのガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせる構成で、電気モーターの詳細な性能は未公表だ。
ただし中国市場では価格競争力が課題になる可能性が高い。類似価格帯で商品性の高い競合が多く存在するためだ。
想定価格帯は 4千万ウォン(約423万3,200円)대だが、より低価格が求められるとの指摘もある。業界では、スマートがブランドの位置づけと価格戦略を再構築できなければ、市場での存在感は一層薄れるとの見方が出ている。


