「復活の『ハッピー・トゥゲザー』、新たな試みで視聴者の反応は冷ややか?」

キム・ダニエル | 2026.04.11

引用:テンアジア
引用:テンアジア


KBSは自局の看板バラエティ「ハッピー・トゥゲザー」復活を発表した。2020年の終了から6年ぶりの復活だ。看板MCのユ・ジェソクを迎え、意欲的に復帰を宣言したものの、馴染みあるブランドにまったく異なるフォーマットを無理にあてはめた印象はぬぐえない。

引用:報道資料
引用:報道資料


4月7日、KBSは「『ハッピー・トゥゲザー』が新企画で7月に初放送される予定だ」と公式発表した。制作陣によれば、新シーズン『ハッピー・トゥゲザー―ひとりじゃないから好き』(原題表記はなし)は「一緒に歌う理由」を証明するストーリーテリング型の音楽オーディションを掲げるという。しかし、過去に「スクールバッグトーク」や「お盆カラオケ」、「サウナトーク」、「夜間売店」など、率直な会話と親しみやすいゲームで愛されてきた『ハッピー・トゥゲザー』本来のアイデンティティとは接点が見えにくい。

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

今回の『ハッピー・トゥゲザー』復活の中心には、ユ・ジェソクの直近のKBS出演作『シンクロユ』の制作陣がそのまま据えられている。プロジェクトを統括するパク・ミンジョンCPをはじめ、クォン・ジェオPD、イ・ミンジョン作家ら主要な演出陣は皆、『シンクロユ』でユ・ジェソクと組んでいた顔ぶれだ。特にパクCPは過去の『ハッピー・トゥゲザー』演出陣出身で、ユ・ジェソクとは『カムバックホーム』『シンクロユ』に至るまで長年の関係を築いてきた核心的パートナーである。12回の放送をもって「廃止」ではなく「シーズン終了」とした制作陣が、次作のタイトルに再び『ハッピー・トゥゲザー』を掲げたことから、今回の新作は事実上『シンクロユ』の延長線ではないかという声も上がっている。
引用:テンアジア
引用:テンアジア

2024年に放送された『シンクロユ』は、パイロット時の視聴率が2.9%でスタートしたものの、レギュラー編成後に1%台まで落ち込み苦戦した。特にAIと歌手の対決構図については、AI音声特有の違和感を払拭できなかったとの評価が目立った。技術的な精緻さを追求するあまり、音楽バラエティ本来の面白さを失ったとの指摘が相次いだ。業界では、新『ハッピー・トゥゲザー』に『シンクロユ』の制作陣が合流したのは、実証済みのブランドを活用して興行リスクを最小化する戦略的判断だという見方も出ている。

視聴者の反応は冷ややかだ。主要なオンラインコミュニティでは「名前だけのハッピー・トゥゲザーで、実質は『シンクロユ』シーズン2ではないか」という指摘が相次いでいる。「懐かしいブランドをオーディション番組の看板代わりに使うな」「ハッピー・トゥゲザー特有のささやかなトークが恋しいのであって、ありきたりな音楽オーディションを見たいわけではない」という意見が支配的だ。タイトルと中身の乖離は制作側の企画力不足として受け取られている。
引用:テンアジア
引用:テンアジア

KBSは「ハッピー・トゥゲザー」という名前が持つ強力な話題性を足場にしようと計算しているが、実際に大衆が感じているのはむしろ疲労感に近い感情だ。視聴者がこのブランドに期待しているのは、馴染みのあるトークと落ち着いた雰囲気であり、見慣れない音楽オーディションではない。既存のイメージと異なる内容を無理に結びつけるやり方は、話題よりも拒否感を先に生む。名前だけに頼って視聴者を誘導しようとする戦略は、逆効果になりかねない。

馴染みあるブランドの皮を被って中身のない変化を続けるなら、「国民的バラエティ」の復活という修飾語は虚飾に終わる可能性が高い。ユ・ジェソクという卓越したMCを起用しながらも、それを生かす方法が依然として過去の栄光に固執している点も痛烈だ。表層だけを変えた焼き直し企画に、大衆はもはや熱狂しない。

テユナ・テンアジア記者