K-POPバーチャルグループのグローバルな影響力が新たな転機を迎えた。リアルタイムのモーションキャプチャ技術を基盤に活動するバーチャルアイドルが、米ビルボードの主要チャート2種へ同時にランクインした初の事例が登場し、仮想キャラクターを起点とするアーティストの市場性が国際的な指標で裏付けられた。
ブラスト(VLAST)は、所属グループPLAVE(プレイブ)の4作目のミニアルバム『Caligo Pt.2(カルリゴ パート 2)』が5月2日付のビルボード主要アルバムチャート「Billboard 200」で145位にランクインしたと発表した。同日、アーティストの影響力を示す「Artist 100」でも75位に入った。K-POPのバーチャルグループがこの2つのチャートに同時にランクインするのは今回が初めてだ。
タイトル曲「Born Savage(ボーン・サヴェージ)」をはじめ、「そんな気がする」、「フンフンフン」、「この夜を借りて話す」などの収録曲も「Billboard Global(米国除く)」チャートに同時ランクインした。ほかにも「Emerging Artists」チャートで2位に入り、「Top Album Sales」チャートにも顔を出すなど、複数部門で幅広い成果を示した。
韓国内での結果もグローバル進出を支えた。『Caligo Pt.2』は4月13日の発売直後にMelon TOP100で2位に入り、HANTEOチャート集計基準で発売初週の販売枚数が125万枚を超え、自身の最高記録を更新した。Melonの発売24時間ストリーミングでは歴代2位を記録し、1位は前作『Caligo Pt.1』が保有している。
今回のアルバムは、昨年2月に発売された『Caligo Pt.1』の続編となる作品だ。タイトル曲「Born Savage」を含む5曲が収録されており、荒々しいロックサウンドを基調としたタイトル曲から、初期K-POPのニュー・ジャック・スウィングの要素を取り入れたレトロなトラックまで多彩なジャンルを横断している。
PLAVEのビルボード進出は、K-POP産業全体の潮流とも符合する。韓国コンテンツ振興院によれば、K-POPファンダムビジネス市場は2024年に約3兆ウォン規模と推定され、今後5年以内に10兆ウォン規模へ拡大すると見込まれる。ゴールドマン・サックスのリサーチは、グローバル音楽市場が2035年までに約2000億ドル(約278兆ウォン)規模に成長すると予測している。フィジカル音盤の売上が前年に比べ約7.5%減少する市場環境の中で、バーチャルアイドルが主要チャートへのランクインと初動125万枚を同時に達成した点は、従来のK-POPとは異なる成長経路を示す事例として評価される。
プレイブは昨年11月21日と22日の両日、ソウルの高尺スカイドーム(SKY DOME)で『DASH: Quantum Leap Encore(2025 PLAVE Asia Tour DASH: Quantum Leap Encore)』を開催し、全席完売でデビュー初のアジアツアーを締めくくった。グローバルチャートでの躍進と大規模会場の完売記録が重なり、今後は北米・日本など主要市場への活動範囲拡大が本格化する見込みだ。