【ニュースカルチャー クォン・スビン記者】 ソウル市立交響楽団は5月の「家庭の月」を迎え、移動が困難な養護施設の入所者や地域住民の生活空間を直接訪ねて慰めの旋律を届ける。
ソウル市響は11日午後3時、国民健康保険公団ソウル養護院で入所者とその保護者を対象にした「小さな音楽会」を開く。大規模なコンサートホールに足を運べない文化的に取り残された層のために、団員が病院や特別支援学校、福祉施設など生活の現場へ出向いてアンサンブルを披露する企画で、芸術的な体験を提供することで患者に情緒的な安定と癒やしの時間をもたらすことを狙いとしている。
プログラムは観客が気軽に楽しめる親しみやすい曲で組まれている。バッハの無伴奏チェロ組曲第1番からプレリュードを風変わりなマンドリン版で演奏し、ヴィヴァルディのマンドリン協奏曲やモーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』の主要楽章、パガニーニの『ラ・カンパネラ』、ドヴォルザークのユーモレスク第7番など、広く知られたクラシックの名曲を披露する。加えてピアソラの『リベルタンゴ』や久石譲の『夏』、さらに大衆歌謡の『マイ・ウェイ』や『両親の恩』までジャンルを横断する幅広い選曲を用意している。
地域住民向けの「私たちの街の管弦楽」公演も相次いで開かれる。14日午後7時30分にドンジャク区の崇実大学ハン・ギョンジク記念館、15日午後7時30分にカンドンアートセンター大劇場ハンガンで、正統的な交響楽の真髄を見せる予定だ。指揮者ソン・ミンギュのもと、ヴァイオリニストのハン・ジヨンがモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番を共演し、ベートーヴェンの『エグモント』序曲や交響曲第7番など重厚なレパートリーを雄大に披露する。
ソウル市響は定期演奏会のほかにも「ミラクル・ソウル」、「退勤途中トークコンサート」、「ミュージアムコンサート」、「川辺の音楽会」などを通じて、市民が日常の中でクラシックに触れられる普及活動に努めている。
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