驚きの展開!ホラー映画の裏に潜むユーチューバーの影響とは

キム・ダニエル | 2026.04.12

【アジアタイムズ=ファン・スヨン記者】 A氏は2018年の映画『ゴンジアム』を観た後、記者と作品の説得力について語った。ホラーをよく観るA氏は、ホラー映画の説得力を担保する存在としてユーチューバーを挙げた。


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ホラー映画『ゴンジアム』は、ホラージャンル専門のストリーマーであるハジュンが7人の体験団を集め、廃墟となったゴンジアム病院で恐怖体験を行う様子を描く。


廃病院に閉じ込められたハジュンらは、幽霊の襲撃で次々と姿を消すが、それでもネットの生放送を続ける。刺激的な進行で視聴者が増えたためだ。命がかかった状況でも再生回数を捨てられないハジュンの姿に、当時の劇場ではいたるところで客席のため息が漏れた。しかし、これはハジュンが示しうる最も説得力のある行動でもあった。そもそも金や再生回数が目的でなければ、あのような廃屋に行く理由がないからである。


ホラー映画を観て没入感が一気に崩れる瞬間は、観客が納得できなくなる瞬間、つまり説得力が失われる瞬間だ。登場人物や状況が観客の理解から外れると、観客は画面から目をそらす。この「説得力」が崩れる瞬間は、ファウンド・フッテージ技法を用いた映画でしばしば見られる。


ファウンド・フッテージとは「偶然発見された、出所不明の映像」というコンセプトを掲げ、現実と虚構の境界を曖昧にすることで緊張感を生む撮影・演出手法である。


『ゴンジアム』だけでなく『ランジョン(2021)』や『パラノーマル・アクティビティ(2009)』『REC(2007)』など、ホラーで多用されるファウンド・フッテージには、登場人物の誰かが実際にカメラを手にしているという特徴がある。だからこそ説得力が切れる場面が頻出する。2008年公開の怪獣映画『クローバーフィールド』はその最たる例だ。

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ファウンド・フッテージ作品である『クローバーフィールド』では、主人公が映画の終盤までカメラを手放さない構成になっている。問題は、そのカメラへの執着が到底納得できない点にある。


ファウンド・フッテージの論理上、主人公がカメラを置いてしまえば作品が成立しないという必然はあるにせよ、『クローバーフィールド』の主人公は仲間が怪獣の寄生虫に襲われる瞬間でさえカメラを置かず、目の前まで迫った怪獣が吠えようと転倒しようと、決してカメラを手放さない描写が続く。


もし自分が主人公だったら、怪獣が現れた瞬間に手にしているものを放り投げるだろう、そう思わせる描写だ。


主人公が真実を明らかにするために送り込まれた記者やカメラマンであったり、カメラの中身を世に示す信念があったなら理解し得る行為かもしれない。しかし本作の主人公は、怪獣騒動に巻き込まれた末に別れた婚約者を救うために動く一般人にすぎない。


戦場の記者でさえ感嘆するような主人公の行動は、上映中ずっと怪獣の存在や正体よりも行動様式の不合理さが気になり始め、結果的に作品評価を下げる一因となった。

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だからこそ、ファウンド・フッテージ作品の登場人物にはメディア関係者が多い。『ブレア・ウィッチ(1999年)』では主人公たちは魔女伝説のドキュメンタリーを撮る映画学徒として描かれる。『ゴンジアム』と似た設定で話題になった『グレイブ・インカウンター(2011年)』の登場人物はホラードキュメンタリーの撮影チームで、『REC』は消防士の日常を取材している最中に偶然ゾンビ騒動に遭遇した放送局の撮影チームを描いている。


それでも「いくら放送が重要だからといって、あそこまで行動するだろうか?」という疑問が湧くことは多く、その解消は簡単ではない。しかし「ユーチューバー」という職業が大衆化するにつれ、どんな状況でもホラー作品の説得力を補強する万能の存在としてユーチューバーが定着してきた。

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通信技術の発展でYouTube活動が活発化し、ユーチューバーたちが再生回数と収益を求めてより刺激的な行動を追う中、事件・事故を引き起こす例が急増した。


実際、2019年に個人のネット配信を行っていたあるユーチューバーが「廃屋体験」のため光州の廃業した病院を訪れ、遺体を発見したという事例もある。このような実例があることで、観客は映画内のユーチューバーの振る舞いに疑問を呈さなくなっている。


結局、人々はユーチューバーが奇行を起こしたという報を聞いても「ユーチューバーがまたやった」と受け止める段階に達し、こうしたユーチューバーに対する認識はホラー映画における簡潔で強力な説得力の一つとして定着した。


そのため映画内でもユーチューバーは、再生回数が見込めるなら幽霊の出る悪名高い廃屋はもちろん、放射能危険のあるチェルノブイリ原発にも躊躇なく赴く。ミッションの支援金がかかれば絶対に触れてはならない封印も大胆に剥がし、未逮捕の連続殺人犯が潜むとされる幽霊の村へ団体で観光に出かける。顔の皮で作った仮面をかぶり電動ノコギリを振り回す殺人鬼が目前にいてもカメラを突き出して再生回数に笑顔を見せる。さらには警察や放送局の関係者でもなく、一人で危険地帯に踏み込む者さえいる。


再生回数と収益のために時と場所を選ばない迷惑なユーチューブ活動は批判されるべき行為だ。しかしホラー映画ファンにとっては、何よりも説得力のある設定を提供してくれる存在として感謝すべき面もある。