家族の食卓に残る旅の思い出とは?

ソミョン・ソク | 2026.05.02

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\"イベントの会場装飾\"

「アイコニックな観光名所より、家族で笑い合った夕食のテーブルや、見知らぬ街で初めて出会った料理のような小さな瞬間の方が、より長く記憶に残る。」

カリフォルニア観光局韓国事務所のキム・ウンミ代表が、家族の月を祝うメディアイベントで述べた言葉だ。大げさな旅行統計や名所の列挙ではなく、個人的な記憶の手触りから話を始めたこの一言が、当日のメッセージを端的に示している。旅先で得た経験は、その瞬間で終わらず日常や食卓へとつながるのだ。

\"プレゼンテーションの様子\"

カリフォルニア観光局は家族の月に合わせ、カリフォルニア乳製品協会と共催でメディアとインフルエンサー向けのイベントを開催した。会場は州の愛称「ゴールデン・ステート」から着想を得た「ゴールデンスプリング(Golden Spring)」をテーマに装飾され、自分だけのカリフォルニア花束作りなどの体験を皮切りに、プレゼンテーション、シェフのサムキムによるクッキングデモ、ランチコースへと進んだ。

プレゼンテーションでは、今年カリフォルニア旅行が注目される理由として三つのポイントが挙げられた。

第一は2026 FIFA北中米ワールドカップだ。6月11日から7月19日まで開催されるこの大会で、カリフォルニアはロサンゼルスのソーファイ・スタジアム(8試合)とサンフランシスコのリーバイス・スタジアム(6試合)を要の開催地として抱える。韓国代表がA組で2位に入り32強に進出すれば、ラウンド16がソーファイ・スタジアムで行われる可能性があり、韓国からの旅行者の関心を集めそうだ。

第二はルート66(Route 66)開通100周年だ。1926年にシカゴからロサンゼルスのサンタモニカまで約3,860kmを結んだこの道は、今年で誕生100年を迎える。カリフォルニア区間は全体の約13%に相当する507kmで、伝説的なロードトリップの最後の章がここで閉じられる。

第三はハイウェイ1(Highway 1)、パシフィック・コースト・ハイウェイの全区間再開通だ。地質学的な理由で長らく通行止めだった区間の復旧が完了し、ビッグサー(Big Sur)を含む海岸線全域のドライブが再び可能になった。世界有数の絶景ルートだけに、家族でのロードトリップ需要を刺激すると期待される。

このほか、無料の観光スポット活用、テーマパークのオフシーズン訪問、オンライン事前予約といった現実的なコスト削減策も紹介された。家族旅行先としては、文化と歴史の街パサデナ(Pasadena)と、砂漠のオアシスであるグレーター・パームスプリングス(Greater Palm Springs)が推奨された。

\"サムキムのクッキングデモ\"

当日のハイライトは、間違いなくスターシェフ、サムキムのクッキングデモだった。披露したメニューはビーフタコスで、カリフォルニア産のモントレージャック(Monterey Jack)とコルビージャック(Colby Jack)を使い、家庭でも再現しやすいレシピに仕立てられていた。サーロインの牛肉をコリアンダー、ハラペーニョ、ニンニク、醤油、唐辛子粉に漬け込み、焼いてのせ、アボカドとサワークリーム、ライムを添えるスタイルだ。

レシピの原点はロサンゼルスの深夜タコス・トラックにあるという。サムキムは「仕事が終わって深夜に行ける場所はタコス・トラックかラーメン屋くらいだった。腹を空かせた人たちがトラックの前に並んで食べる文化が好きで、タコスが本当に好きになった」と語った。会場での調理の途中、この料理が自身の息子の朝食になっているというエピソードも披露された。

\"ビーフタコスの料理\"

今回カリフォルニア観光局と協働したカリフォルニア乳製品協会は1969年設立で、同州の酪農家の基金で運営されている。カリフォルニアの酪農業は全米の牛乳生産量の約20%を占め、州単位の乳製品輸出量はニュージーランドの国家輸出量を上回る水準だ。牛乳・バター・アイスクリーム分野で米国1位、チーズとヨーグルトで2位に位置する。

協会は、温暖な気候の下ストレスなく育つ「ハッピーカウ(Happy Cow)」と呼ばれる乳牛から得られる牛乳が高品質なチーズの源だと説明した。カリフォルニア産牛乳100%の製品にのみ付与される「リアル・カリフォルニア・ミルク(Real California Milk)」認証マークも紹介された。持続可能性の取り組みとしては、輸送トラックの低炭素燃料への転換や水の再利用システム導入による最大88%の使用量削減などが進められている。

サムキムがデモで選んだモントレージャックは、カリフォルニア発祥のチーズだ。1700年代にスペインの修道士がもたらした食文化に由来し、彼が現地の友人宅で初めて味わって以来、長年愛用してきた材料でもある。

イベントの締めくくりには、航空券とホテル宿泊券を含むカリフォルニア旅行パッケージなど、多彩な賞品が当たるラッキードローが行われた。

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