トラステヴェレで味わう本物のローマ料理とは?

キム・ダニエル | 2026.04.02

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コロッセオやバチカンの混雑に少し疲れたら、ローマの中心を流れるテヴェレ川を渡るシスト橋を一度渡ってみるといい。橋を越えると、ランドマークで彩られたローマは一瞬姿を消し、まるで映画のセットのような狭く曲がりくねった路地が現れる。

ここがトラステヴェレだ。川の向こう側という意味のシンプルな名前を持つこの地区は、ローマで最も古い居住地のひとつであり、地元民が最もローマらしいと誇る場所だ。

ローマの仁寺洞

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昼間のトラステヴェレは、ソウルの仁寺洞を思わせる。何世紀も前から残る教会や小さく素朴な工房が寄り添い、静かな佇まいを作り出している。地区の中心にあるサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ広場に腰掛け、エスプレッソを一杯楽しんでみるといい。世界でも有数の古い教会のひとつであるこの場所の黄金色のモザイクは、午後の陽光を受けて一層輝く。

路地ごとに潜む革職人の工房やヴィンテージショップは、見て回るだけでも楽しい。観光客向けの粗悪な土産物ではなく、ローマの時を映す独特の一品が見つかり、旅人のコレクション欲を刺激する。

目的地を決めず歩き回れば、窓辺に干された洗濯物や鉢植えが織りなす、日常的でありながらどこか芸術的なローマの素顔に出会える。

ローマの乙支路

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日が暮れ始めるとトラステヴェレは180度違う表情を見せる。まるでソウルの乙支路のノガリ横丁のように、静かだった通りに若者やアーティストが溢れ出すからだ。路地の隅々に潜んでいたレストランが屋外席を広げ、人々の笑い声やワイングラスの音で地区全体が満たされる。

トラステヴェレがローマの美食の中心と呼ばれる理由は明快だ。代々続く老舗が観光客の嗜好に迎合せず、本物のローマの味を守り続けているからだ。素朴な木のテーブルに腰掛け、ざっくり切ったチーズやハム、濃厚なパスタに舌鼓を打てば、なぜ週末に地元民がここへ集まるのか身をもって納得するだろう。

トラステヴェレのおすすめレストラン3選

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ダ・エンツォ・アル29 (Da Enzo al 29)

この店を抜きにトラステヴェレは語れない。予約を受け付けない強気な店だが、開店前から並ぶ列が味の証拠だ。特に豚の頬肉(グアンチャーレ)の香ばしさとペコリーノの風味が重なり合うカルボナーラは、人生を代表する一皿になるだろう。

ピッツェリア・イーヴォ (Pizzeria Ivo) 

ローマ流のピザを堪能するならここ。薄くパリッとした生地に新鮮なトッピングを載せて窯で焼くピザは、一人で一枚を平らげても重さを感じさせない。活気ある賑やかな雰囲気の中で、ローマの夜を全身で味わえる。

バール・サン・カリスト (Bar San Calisto) 

食後に軽く立ち寄るのがいい。洗練された内装ではないが、長年同じ場所に店を構え続けてきたこの地区の顔だ。手頃な価格でエスプレッソやビールを楽しみ、広場でのバスキングを眺めるのが、トラステヴェレの最も地元らしい楽しみ方だ。

ローマは知れば知るほど深みが増し、歩けば歩くほど愛着が湧く街だ。壮麗な遺跡の合間でひと息つきたくなったら、テヴェレの向こう側、トラステヴェレへ向かうといい。粗いレンガの隙間に咲く花々、路地を満たす美味しい香り、そして人々の活気が旅をさらに豊かにしてくれるだろう。 

(本文写真出所:ⓒインフォマティクスビュー)