粗いサウンドを掲げるロックバンド、エクスディナリー・ヒーローズが新作『デッド・エンド』(DEAD AND)でカムバックした。
昨年10月に発売したミニ7集『LXVE to DEATH』(ラブ・トゥ・デス)に続き、約6か月ぶりのリリースだ。今回のミニ8集にもメンバーが作詞・作曲に参加した7曲が充実して収録され、ファンの期待に応えた。
15日、ソウルのカフェで会ったエクディズは、今回のアルバム『デッド・エンド』を別れとそこから生まれる切なさを湛えたアルバムだと紹介した。7曲すべてが別れを主題にしており、多様な別れの表情を描いた歌詞をじっくり味わってほしいと薦めた。
別れというテーマを選んだ理由について、リーダーのゴンイルは「前作『LXVE to DEATH』は恋の始まりに感じる感情や状況を歌った」と説明し、「始まりがあるなら終わりがあるという自然な流れで、別れを選んだ」と語った。
タイトル曲はボイジャー1号から着想を得た「ボイジャー」(Voyager)。宇宙探査に出て地球を見下ろす立場を想像しながら書いた曲だ。ガオンは「地球から離れていくことが、別れに近い感覚になるのではないかと思った」と話す。ジョンスは別の解釈を付け加えた。「星が死ぬとき、別の星を生むように死ぬ。昔の友人を失った経験を思い返し、彼もまた別の星になっているのではないかと考えながら歌詞を書いた」と述べた。
各収録曲にも独自の感性を込めた比喩が光る。1曲目の「ヘリウムバルーン」(Helium Ballon)はゴンイルの夢が発端だ。メロディ作業中に作った曲を聴いていて、深夜で半分眠っていたとき、夢の中に風船がひとつ現れ、ただ無心に空へ上がっていく姿が見えたという。
ゴンイルは風船の性質から別れを連想した。相手が手を離せば、意図に関係なく別れが起きる存在だというわけだ。
先行公開曲「エックスルーム」(X room)は、別れた恋人たちが集まり新たな縁を探すバラエティ番組『換乗恋愛』のエックスルームをモチーフにしている。出演者が元恋人との思い出が詰まった写真や文章、事前インタビューを確認できる部屋だ。
オドは詳細に説明した。「エックスルームという装置が、別れた恋人たちの思い出を視覚化して壁に貼り付けるように見せる。自分が同じ立場なら悲しくなるだろう。過剰に没入して見てしまった」と語った。
ジョンスは「エックスルームの物について話しながら楽曲の方向性が決まった。『恋人の思い出が宿る物と空間は、別れとともに永遠に空になる』というテーマで歌詞を作った」と説明した。ジュヨンは「そうした物や空間は誰かが記憶しなければ消えてしまう点が、僕らと似ていると感じた。僕らのチームも誰にも記憶されず知られなければ消える。そこに感情移入して歌った」と語った。
また、今回のアルバムは彼らにとって新たな挑戦でもある。これまで掲げてきた2本のギター、ベース、ドラムが生み出す強烈なサウンドとは趣を異にし、華やかなシンセサイザーの演奏が際立っている。そのため、オドが旧正月の連休を返上して練習に打ち込んだというエピソードもある。
ジュヨンは先行公開曲「エックスルーム」の録音時について、「演奏難度が以前より大幅に上がり、オドのことを心配したが、彼が録音を始めるとその心配が無意味だったと分かった。難しい作業を見事にやり遂げた分、今後の可能性も広がったと感じた」と振り返った。
インタビュー②へ続く...
写真=JYP