
" />イチョンで長年、青少年を指導してきた体育指導者が地域政治の扉を叩いている。イ・ジョンジェ(44)だ。スウォン大学で体育学士を取得後、イチョン中学校で専任指導者(体育コーチ)として教育・体育の現場で生徒を指導してきた。現在は共に民主党イチョン市地域委員会の青年委員長を務め、地域政治に関与している。
イ氏は「政治は市民の生活の中でこそ答えを見つけるべきだ」と言う。政治参加の出発点も、体育指導者として積んだ経験を地域政策に結びつけたいという思いだった。教育と体育の現場で得た経験を基に地域政治に挑む彼の話を聞いた。
" />▲教育・体育の現場から政治へ…「地域のことを最も知る人が変化をつくるべきだ」
イ・ジョンジェの活動地域はイチョン市だ。イチョンは彼の故郷であり、生活の場である。長年にわたり地域で暮らし市民と関係を築いてきた彼は、イチョンを単なる活動の場ではなく、ともに暮らす共同体ととらえている。
イ氏はイチョン中学校の専任指導者として生徒を見守り、教育の現場で多くの時間を過ごしてきた。部活動の指導を通して、生徒の記録や成績だけでなく、一人の成長過程を間近で見てきたという。
「子どもたちを指導する中で、試合の結果よりも彼らがどのように人間として成長するかが重要だと感じることが多い。生徒の悩みを聞き、一緒に進む方向を探すことが多かった。」
その過程で保護者や地域の体育団体、市民との交流が自然に生まれた。特にイチョン市射撃連盟などでの活動を通じて、地域の体育環境や青少年政策に対する関心が深まった。
現場で市民と接するうちに、彼は一つの確信を抱いた。地域の問題や変化を最もよく知る人が地域政治を担うべきだという考えだ。
「教育と体育の現場で市民とともに暮らし、多様な声を聞いてきた。その経験を生かして、地域問題の解決により責任を持って関わるべきだと感じた。」
" />▲弾劾政局が投げかけた問い…「政治は誰のためにあるのか」
政治を本格的に考えるようになった契機は、朴槿恵前大統領の弾劾を巡る政局だった。国家的な混乱を目の当たりにして、政治の役割について深く考えたという。
「あの時期を経て、『政治は本当に誰のために存在すべきか』という問いを自分に投げかけた。」
ただ、政治に挑むまでには迷いもあった。長年、選手や指導者として歩んできたため、政策や行政、制度に対する専門性が十分でないのではないかという不安が大きかった。
しかし現場で市民と接する中で考えは変わった。政治は限られた専門家だけの領域ではなく、市民に近い人々がともに作っていくべきだという確信が生まれたからだ。
家族の支えも決断を後押しした。
「家族が『これまで地域や子どもたちのために生きてきたように、今度は市民のために働いてみなさい』と励ましてくれた。それが大きな勇気になった。」
" />▲「若者が去らない街」…地域政治が解くべき課題
イ氏は、自分の最大の強みを「青少年・若年層を近くで見てきた経験」にあると挙げる。
約20年間、学生を指導し、青少年が若者へと成長する過程を側で見守ってきた。その経験は若者政策を理解する上で重要な資産だと彼は言う。
「自分は若者の端に位置する年齢だが、長年学生と共に過ごしてきたため、若者世代の悩みや現実を比較的近くで理解している。」
政治は市民にとって難解で遠いものに感じられてはならない。特に地方政治は市民の生活に最も近い政治であり、そうであるべきだと彼は強調する。
「政治は選挙のときだけ注目されるものではなく、市民の日常のなかで気軽に参加できる領域であるべきだ。」
今後の目標は明確だ。若者がイチョンを離れずに暮らせる環境をつくることだ。
「多くの若者が就職や住まいの問題で故郷を離れている。地域でも十分に夢を描き、未来を設計できる環境を整えることが重要だ。」
" />▲「誠実に働いた政治家として記憶されたい」
政治活動の準備過程は決して楽ではなかった。資金や組織といった現実的な障壁に直面し、政治界特有の競争的な雰囲気にも晒された。
イ氏がその過程を耐えられた力は「自分を信じること」だったという。
「どんな状況でも自分の価値を低く見ないことが重要だ。『自分はできる』という気持ちで日々準備してきた。」
また、相手の立場に立つ姿勢、必要なときに沈黙を選べる節度、過ちがあれば速やかに認める姿勢が政治家にとって重要な美徳だと強調する。
彼の描く政治家像は、華麗な修辞より誠実さに近い。
「5年後に市民から『イチョンに必要な頼もしい議員だった』と記憶されることが、最大の喜びになるだろう。」
/パク・ダイ記者 pdyes@incheonilbo.com