60年にわたるSUVの歴史、静かな幕引き
コランド、ラインアップから消える…KGMの世代交代の号砲
レトロデザインで復活の可能性

コランドEV – 出典 : KGM
KGモビリティ(KGM)が代表的なSUVであるコランドを公式ラインアップから外し、事実上の生産中止に入った。
コランドは1969年にジープCJ-5をベースに登場して以来、約60年にわたりブランドを象徴してきたモデルだ。
しかし最近、公式サイトから関連情報が削除され、公式発表もないままひっそりと姿を消した。
2011年の復活以降、販売不振が続き、結局市場競争で後れを取ったと分析されている。
全盛期以降は下降線…
アイデンティティを失った

KR10 – 出典 : ダキポスト
コランドの全盛期は1996年の2代目モデルだった。
当時はメルセデス・ベンツ製ディーゼルエンジンと四輪駆動システムを採用し、強力なオフロード性能を備えてグローバル市場でも通用する競争力を示した。
しかしその後のモデルは次第に都市型SUVへと変化し、「正統派オフローダー」というアイデンティティが薄れていった。
結果として直近の4代目は累計販売が約5万台にとどまり、期待を下回る成績に終わり、ブランドの看板としての地位も失った。
KGM、コンセプトデザインを公開…
復活の合図か

ビジョン-Xプロテクター – 出典 : KGMデザインチーム
生産中止の発表と前後して新たなデザインスタディが公開され、市場の注目が再燃している。
「ビジョン-Xプロテクター」と呼ばれるこのコンセプトは、過去のコランドを彷彿とさせる角張ったボディや逞しいオフローダーデザインを強調している。
丸型ヘッドランプ、分厚いバンパー、短いオーバーハングなどは、伝統的なSUVの味わいを現代的に再解釈したものだ。
業界はこのモデルを単なるコンセプト以上の意味を持ち、次世代コランドのデザイン方針を示唆していると見ている。
「KR10プロジェクト」
レトロと電動化の両立

KR10 – 出典 : ダキポスト
次世代コランドは現在「KR10」プロジェクトとして開発が進められている。
レトロなデザインに加え、ハイブリッドあるいはピュアEVのパワートレインが組み合わされる見込みで、かつての正統SUVイメージを現代的に甦らせる戦略が有力だ。
業界では来年中に量産モデルが姿を見せる可能性も指摘されている。
コランドの生産中止は単なるモデルの終焉ではなく、KGMがブランドのアイデンティティを再定義するための転換点だと評価されている。



