軽量性と携帯性を極限まで高めたウインドブレーカーが、この春、消費者の「ワナビーアイテム」として注目を集めている。朝晩の肌寒さが続く中、気温の変化に柔軟に対応しつつスタイリングにも合うアイテムへのニーズが高まっている。
ウインドブレーカーが人気を集める背景には、消費者のライフスタイル変化がまず挙げられる。2030世代を中心としたMZ世代のあいだで、退勤後に都心や河辺を走るいわゆる「シティラン」ブームが広がり、運動中の体温変化に応じていつでも脱げて携帯しやすい軽量アウトドアが注目されているという分析だ。
また、通勤着と運動着の境界が崩れている最近のファッショントレンドもウインドブレーカー人気を後押ししている。スラックスやデニムとミックスしても違和感のない超軽量ウインドブレーカーが職場の「ニューオフィスルック」として定着し、バッグに収まるコンパクトなアウトドアアイテムが定番化している。
注目すべきは、ウインドブレーカーを単なる「着る服」ではなく、必要に応じて携帯する「アクセサリー型アイテム」として捉える消費パターンが広がっている点だ。実際、SNS上ではウインドブレーカーを小さく折りたたんでバッグやベルトループに掛けるなど、ちょっとした工夫で新しいスタイリングをつくる動きがMZ世代のあいだで話題になっている。
このように今春のアウトドア市場で「ウインドブレーカー」が勝負どころとして注目される中、各ブランドも消費者を狙って新製品を続々投入している。
ナショナルジオグラフィックアパレルは、ドラマ「クライマックス」や歌手TOPの初の正規アルバム『完全にやばい!』のミュージックビデオ出演で話題のブランドモデル、ナナと共に2026 SS春キャンペーンのビジュアルを公開し、市場の先手を打っている。
ビジュアルでナナが着用した「ライトパック」シリーズは、重量感を画期的に削った超軽量の低デニール防風素材を採用し、軽い着用感が特徴だ。製品自体を小さく折りたたんで一体型ポケットに収納できる「セルフパッカブル」機能を搭載し、別途ポーチを用意せずとも手軽に携行できる。
同時に発表された「アデリー」もSSシーズンの主力ウインドブレーカーで、接触冷感とUPF50+の紫外線遮断機能を備え、春先から真夏まで着用できる汎用性が強みだ。洗練されたシルエットとミニマルなデザインはスラックスやスカートなどの日常服と合わせやすく、幅広いスタイリングが可能である。
スノーピークアパレルは「21世紀のポップアイコン」とされる防弾少年団のVが登場する26SSシーズンのビジュアルを公開し、春秋に使いやすいスタイリングを提示した。
中核アイテムである超軽量ナイロンウインドブレーカーは、軽い着用感と優れた携帯性を兼ね備え、パッカブルバッグとしても利用できるため、変わりやすい天候への対応が容易だ。
アウトドアブランドのアイダーも超軽量素材と爽やかな色構成を採用し、真夏まで軽く羽織れる女性向けコレクション「シアシリーズ」をアップグレードして発表した。
ナイロン15Dの超軽量ファウンダリー素材を中心に構成したラインで、自然な透け感を持つシア素材ならではの軽さと洗練されたシルエットを両立しているのが特徴だ。