光華楼園や智異山の麓を思わせる南原には見どころが多い。しかし、最近とくに注目を集めているのは、廃れた施設をアート空間に変えたピオリウムだ。
ピオリウムは廃施設を転用した、感情を軸にしたメディアアートの展示館だ。光や映像、音、空間演出を駆使し、南原の自然や文化のイメージを描き出す。
ピオリウムとは?
「ピオリウム」という名前は、花が咲くことを意味する「피어나다」と空間を示す「리움」が組み合わさって生まれた。名前の通り、この施設は南原出身の世界的画家キム・ビョンジョンの代表作『華洪山水』に着想を得て企画された。
展示館はLUMINA、AURA、ECHO、Seed of Light、Breath of Infinityなど複数のゾーンで構成され、各空間は光や色、音の演出が異なり、館内を歩くにつれて場面が移り変わる仕立てになっている。
とりわけ、かつて使われていなかった廃施設を活用した点が評価され、南原の都市再生の好例とされている。
運営時間と入場料
ピオリウムは全羅北道特別自治道南原市ソリギル50にある。観光案内に基づく利用時間は、日・月・水・木が10時〜19時、金・土が10時〜21時で、毎週火曜は休館となる。
入場料は基本料金で成人12,000ウォン(約1128円)だが、時期ごとの割引や家族券、地域連携割引などが設定される場合があるため、訪問前にチケット販売サイトで料金を確認することを勧める。
駐車は無料で、36か月未満は入場無料。チケット販売は閉館30分前に締め切られる。南原市民や近隣住民には割引が適用されることがあるため、身分証の提示を忘れないこと。
6つのテーマで構成された展示館観覧のコツ
ピオリウムは全6ゾーンに分かれ、それぞれ異なる感覚を喚起する。光の始まりを告げるLUMINA、エネルギーを感じさせるAURA、音の共鳴を宿すECHOなどが続き、光の種を表現したSeed of Lightや無限の生命力を示すBreath of Infinityも体験できる。
光と映像を多用する展示が中心のため、注意点がある。展示場の性質上、フラッシュや三脚、自撮り棒の使用が制限されることがあり、作品に寄りかかったり跳ねたりする行為は避ける必要がある。
また、展示をただ流し見するよりも、写真撮影スポットや体験エリアを中心に動線を組むと満喫できる。
南原旅行の連携コース
ピオリウムだけで終えるのはもったいない。周辺の名所を組み合わせるコースを提案する。ピオリウムが南原の主要スポットの一つであるため、近隣のキム・ビョンジョン美術館も訪れると、メディアアートの源流となった原画を直に見られ、感動が増す。
その後、南原の象徴である光華楼園へ向かい、淮川(요천강)沿いの夜景で旅を締めくくるのがいい。伝統的な歴史遺産とピオリウムのような現代的な感性空間を一日の行程に適切に織り交ぜれば、南原の過去・現在・未来をすべて体感できる濃密な旅になるだろう。