大阪は、行ったことがない人を見つけるほうが難しいほど馴染み深い都市だ。多くにとって最初の海外旅行先であり、韓国人が特に多く訪れる日本の旅行地である。
2024年に大阪を訪れた外国人観光客は約980万人。そのうち韓国からは240万人で最多を占めた。一度行って終わりではない。二度、三度と足を運ぶ人が多い。
すでに行った場所をもう一度訪れるならどこへ行くべきか。有名所はすでに回り尽くしたように感じるなら、旅を満たす秘訣は地域の祭りを探して巡ることだ。

日本 大阪 グランドスモートーナメント / 写真= 문서연 여행+ 記者
ありふれた場所に祭りが加わると、雰囲気は一変する。訪れた3月の関西では、都市ごとに大小さまざまな行事が続いていた。大阪・京都・奈良は定番の関西3都市だが、今回は観光地ではなく祭りを目的に旅を組んだ。
春の夜、火花が降り注ぐ──奈良 東大寺「お水取り」
鹿で知られる奈良は、大阪から電車で約40分の距離にある。通常は半日で回る人が多いが、3月初旬に訪れるなら夕方まで滞在する理由がある。

奈良 東大寺 お水取り / 写真= 문서연 여행+ 記者
東大寺の二月堂では毎年3月1日から14日まで「お水取り」が行われる。1250年以上続く春の仏教儀式だ。
二月堂の僧侶11人が14日間にわたり断食と修行を続け、観世音菩薩の前で人々の罪を懺悔し、国家の安泰と災害除けを祈る。名の通り井戸の水を汲み上げて奉納することが中心の行事だ。
奈良の大きな仏教行事であるため、午前中から写真家が並んで場所を確保する。ベストポジションを狙うなら早めに向かうののがいい。ただ観覧だけなら平日で30分〜1時間前に着けば十分である。
もっと寺に近い場所で見たいなら、2時間前に行ってチケットを受け取り再入場する方法もある。驚くことに寺内には無料の休憩所があり、待ち時間はそれほど辛くない。

東大寺 大松明 / 写真= 문서연 여행+ 記者
夜19時になると修行僧が大きな松明を持って回廊を巡る。鐘の音を合図に二月堂回廊で松明が振り回される光景を「おたいまつ」という。松明の火花や火粉に当たると厄除けになると伝わる。
お水取りのクライマックスは3月12日の深夜、正確には13日午前1時ころにあたる。1270年以上続く「不退の行法」がここで展開され、12日の最後は「ダッタン」という儀式で締められる。

お水取りを見に来た観光客たち / 写真= 문서연 여행+ 記者
重さ約8kgにも達する大きな松明が本尊近くの内陣を激しく往来し、火花が滝のように降り注ぐ光景は圧倒的だ。最後の儀式が終わると、観衆の抑えていた感嘆の声が一斉に上がり、拍手で締めくくられる。
奈良駅へ戻る道では、一度夜空を見上げてほしい。大阪ではなかなか見られない星が鮮明に見える。燃える松明の光に続いて星が瞬く、完璧な締めくくりだ。
難波のど真ん中に湧く熱気──グランドスモートーナメント

日本 大阪 エディオンアリーナ / 写真= 문서연 여행+ 記者
東京では野球で韓国が17年ぶりに準々決勝入りを決めた一方、大阪ではグランドスモートーナメントが開かれていた。
3月の大阪では年に一度の春の相撲大会が行われる。会場は難波駅近くのエディオンアリーナで、駅から歩いて10分とかからない。道頓堀や心斎橋にも近く、観光の動線に組み込みやすい。

グランドスモートーナメント 試合会場 / 写真= 문서연 여행+ 記者
外国人旅行者には相撲は馴染みが薄いスポーツだが、実際に観戦するとすぐに引き込まれる。ルールが単純で、相手を土俵の外に出せば勝ちだ。試合の流れが速く、勝負も短時間で決まるため、初めてでも十分に楽しめる。

グランドスモートーナメント 参加選手名簿 / 写真= 문서연 여행+ 記者
入場すると選手名簿と写真が配られる。選手は似た髪型と姿勢が多く、間近を通り過ぎるので、写真やサインを直接お願いする人も多い。応援の言葉をかけたり短く会話を交わすことも難しくない。

大阪 グランドスモートーナメント 競技場 / 写真= 문서연 여행+ 記者
相撲の試合は午前9時から夕方まで続くため、会場の熱気は一日を通して変化する。午前は下位クラス中心で比較的空いており、選手を詳しく知らず試合だけを楽しみたいなら午前の観戦を勧める。人が少ない分、他の階も回って会場を隅々まで見ることができる。
通常、グランドスモートーナメントのチケット価格は30万~40万ウォン(約7万5,180円)と高めだ。運が良ければ平日に10万ウォン(約1万740円)대のチケットが見つかる場合もあるので参考にしてほしい。
静かな山里の神社、京都・貴船神社「雨乞い祭」
前の二つの行事が多くの人を集める大きな催しだったのに対し、京都では小さく素朴な魅力の行事に出合った。

京都 貴船神社 / 写真= 문서연 여행+ 記者
京都北部の山中にある貴船神社は、京都中心部から公共交通で約1時間30分の距離にある。神社自体は小さく、境内は5分ほどで回れるほどだ。小さな神社、小さな行事だが、旅の合間なら十分に足を伸ばす価値がある。「行く道も旅の一部」と考えればなお良い。

貴船神社へ向かう叡山電車 / 写真= 문서연 여행+ 記者
貴船神社へ向かう道は特に美しい。京都市内から叡山電車に乗り、貴船口駅で降りてバスか徒歩で向かう。田舎の村々を抜けるため、日本の里山の風景を味わいたい人におすすめだ。
より深く体験したければ運転士のいる先頭車両に乗るといい。前方の窓に広がる風景は格別だ。約30分の電車移動の後、神社行きの33番バスに乗り換えれば到着する。

貴船神社 雨乞い祭 / 写真= 문서연 여행+ 記者
貴船神社は鴨川の水源に位置し、水を司る神を祀る。都の水源を守り雨を司る神「高龗神(たかおかみのかみ)」を祀り、雨乞いの儀式が古くから伝承されている。年間の適度な降雨と五穀豊穣を祈る行事だ。
行事の規模は極めて素朴で、多くても30人ほどが集まって見守る。賑やかな祭りではなく、山里の祭礼を見学する感覚で現地の空気を肌で感じられる。
午前10時になると権禰宜と巫女が本殿に上がり水の神に祈りを捧げる。拝殿前では鈴や太鼓が鳴らされ「雨よ降れ」「雷神よ」と唱え、榊の葉で清めの水を天地に撒く。

貴船神社 雨乞い祭 / 写真= 문서연 여행+ 記者
周囲が山に囲まれているためバスや車の音はほとんど聞こえず、参拝者は静かに儀式を見守る。鳥の声や風の音が背景音となる。
祈りの締めくくりとして絵馬やお守り、おみくじを集めて火で焚き上げ、願いを天に託す。燃え上がる炎は願いを伝える象徴であり、参拝者はそれを見守って祈願する。
関西の小都市を巡る列車の切符予約
大阪から奈良、京都へは電車で小都市間を一気に移動できる。

Trip.com(トリップドットコム) 乗車券検索画面 / 写真= 문서연 여행+ 記者
関西地域の都市移動は、日本の鉄道公式パートナーであるTrip.com(トリップドットコム)のサービスを利用した。新幹線から一般列車、JR路線はもちろん地域間の一般列車まで幅広く購入でき、路線や時刻、座席を一度に比較できる。

メールで受け取ったQRコードと電話番号を入力すると乗車券が発行される。 / 写真= 문서연 여행+ 記者
列車は予約後すぐにメールでQRコードが送られ、発券できる。どの端末で券を出すか、乗り方まで案内され、駅の窓口で長い列に並ぶ必要がない。アプリ上で直接列車の時刻変更もできる。

Trip.com 残り駅のリアルタイム通知画面 / 写真= 문서연 여행+ 記者
列車に乗ると現在位置と残りの駅をリアルタイムで表示し、降車一駅手前には通知もくる。外国で駅名を探して迷う必要はない。韓国語で駅名を検索でき、24時間韓国語サポートも運営されている。
문서연 여행+ 記者