夢のローマ旅行、危機に直面!あなたの選択は?

キム・ダニエル | 2026.03.31

会社員のキム・スジン(30)は、来る5月に念願のイタリア・ローマ旅行の準備を進めている。ホテルと航空券は早々に予約を済ませた。しかし中東情勢の悪化で不安が強まっている。予約は「返金不可オプション」になっているためだ。キムは「少しでも安く行こうと早めにチケットを取ったが、代金を無駄にするのではないかと心配している」と語った。

5月の子どもの日や仏誕節といった「ゴールデンウィーク」を控え、航空券を前倒しで購入する動きが出ている。高油価と高為替で、1日でも早く買った方が安くなるとの判断からだ。しかし中東情勢の影響で欠航の可能性もあり、旅行者の悩みは深い。

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◇高油価で燃油サーチャージが4月から3倍に

31日、旅行業界によると、来月1日の燃油サーチャージ引き上げ前に航空券を確保しようとする動きが出ている。ネイバーショッピングは、航空各社の燃油サーチャージ引き上げ計画の発表後、16日から30日までの予約数が直前2週間(3月1日〜15日)より37%増えたと発表した。

ハナツアーの発表では、5月のパッケージ旅行全体の予約率が前年同期比で15%上昇した。モドゥツアーとノランプンソンの予約率も同期間にそれぞれ30%増えた。

通常、燃油サーチャージはシンガポール航空燃料(MOPS)の現物市場価格を基準に決まる。中東情勢以降、原油価格が上昇し、燃油サーチャージの大幅な引き上げが見込まれている。大韓航空の仁川〜米ニューヨーク路線の燃油サーチャージは今月9万9000ウォン(約1万465円)から来月30万3000ウォン(約3万2,030円)へと3倍超に上がる。

ある旅行会社の関係者は、事前に予約する客には「先に発券すること」を勧めていると話す。燃油サーチャージは搭乗日ではなく発券日を基準に適用されるためだ。

急騰する為替も購入を急がせる要因になっている。米ドルに対するウォン(ドル・ウォン為替レート)は、この日ソウルの外国為替市場で1530ウォン(約162円)台を超えた。リーマン・ショック以降、17年ぶりの高水準だ。

例えば、ユナイテッド航空の仁川〜サンフランシスコ路線の航空券は、来月4日基準で1098ドル(約17万5,430円)だ。現在のウォン・ドル為替レート(1533ウォン(約162円))だと約168万ウォン(約17万7,593円)で、1か月前と比べて8万ウォン(約8,457円)以上高い。

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◇航空会社が相次いで運航取りやめ・減便

懸念は、航空便がキャンセルされる可能性が高まっていることだ。中東地域の空域開放の可否が不確実なうえ、最近は航空燃料の供給にも支障が出ているためだ。

ベトジェット航空は来月、仁川〜ベトナムのニャチャン、ダナン、フーコック路線と釜山〜ニャチャン路線の一部便を運休すると発表した。ベトナム航空も4〜5月、仁川〜ハノイ、ホーチミン路線の一部を運航しない予定だ。

ベトジェットは公式サイトで「戦争の長期化で油価が上がり、原価負担に耐えられない。ベトナム国内での航空燃料供給も円滑でないため、やむを得ず運航を取りやめる」と告知した。

韓国内の航空会社も燃料費負担を理由に減便に踏み切っている。アシアナ航空は来月から5月まで、仁川〜カンボジア・プノンペン、仁川〜中国・長春、ハルビン、延吉など計4路線の運航便数を合計14便減らすと決めた。アシアナは該当路線をすでに決済した顧客に対し、近い日程の便への振替を案内する予定だ。

イースター航空は5月から仁川〜フーコック線を運休し、仁川〜ダナン線は3便減便する計画だ。エアプレミアは23日以降、米国路線やバンコク路線の運航スケジュールを調整している。イースター航空とエアプレミアはともに、無料で旅行日を変更するか、手数料なしで全額返金を行うと発表している。

国際原油価格が上昇基調を続けているため、運航取りやめや減便はさらに増えるとの見方が出ている。旅行関連のオンラインコミュニティには「欠航の可能性があるので東南アジア線も安心できず、日本に行こうか検討している」「為替が高すぎて5月の連休は国内にいるつもりだ」といった書き込みが相次いだ。

ある国内旅行会社の関係者は「事態が長期化すれば航空便が大規模にキャンセルされる恐れがあり、懸念している」と述べ、「航空座席を前提にパッケージ商品が組まれる構造のため、旅行業界にとって悪材料になる」と指摘した。