「来週(5月1〜3日)には、ちょうど見頃になるだろう。」
ポップコーンのように弾け始めたイパプナムの花を見て、ある老夫婦が携帯を取り出しながらそう話した。
時期外れの初夏の暑さが訪れた25日午後1時、全州の中心部には白い雪のような花が降り積もっていた。まだ満開ではなかったが、全州パルボク洞のイパプナム線路の花のトンネルの下は、4月の終わりを楽しむ市民や観光客でにぎわっていた。
日中の最高気温は28度を超え、行楽客の服装も一段と軽くなっていた。半袖に短パン、日傘やサングラスなど初夏の装いが目立った。
普段は貨物列車が行き交う線路が開放されると、映画の主人公のように両腕を広げてバランスを取るなど、ポーズを決める人が目立った。笑顔で手をハートにするたびに、家族や恋人、友人が次々とシャッターを切った。
ペット連れの散歩客から、カメラを携えた大学のサークル、ライド途中に立ち寄った自転車クラブまで、多彩な行楽客が集まっていた。
子どもと一緒に来ていたキム・ユジン(32)は「天気が良くてどこへ行くか迷った末にここへ来た。全州市内から近く、気軽に来られた」と話し、「昨年も来て、そのときがとても良かったので今年も立ち寄った」と付け加えた。
隣のパルボク芸術工場も活気にあふれていた。屋外パラソル席は早くから満席で、バスキング会場の前は音楽を楽しむ人でにぎわっていた。
線路沿いに並ぶ飲食・体験ブースも賑わっていた。軽くつまむ人からしっかり食事を取る人まで、道路の縁にずらりと腰を下ろしてゆっくり過ごしていた。
祭の翌日、26日午前10時も状況は同じだった。線路が開放されると押し寄せる人波で、1時間足らずで写真を撮るのが難しくなった。それでも訪れた人の顔には笑顔があふれていた。
食事する場所をやっと見つけたというイ・スネ(65)は「人が少ないうちに写真を撮ろうと思ったが、それができない」と言い、「昼になったのでとりあえずトウモロコシでも食べて帰ろうと思ったが、椅子のある場所はすでに人で埋まり、ここに腰掛けて食べている」と話した。
昨年、10万人が訪れたと集計された全州のイパプナム祭は、5月1〜3日にも開催される。
25日と26日を含め、合計5日間だけ開放される区間は、ギリン大路シンボクロ630m区間とギリン大路〜パルボクロ670m区間(午前10時〜午後6時)。祭期間中は、地域企業や団体が参加する飲食・体験・販売ブースやバスキングも行われる。
公式開幕式は来月1日午前10時に予定されている。